2003年リリース。通常、ヒット・シングルの寄せ集めである「ベスト盤」がオリジナル作品を「作品の完成度」という点で匹敵するわけがないのですが、本作はビートルズの赤盤・青盤やスティービー・ワンダーの『ミュージック・アクアリウム』と共にそれを成し遂げてしまった数少ない「例外」。1962年の「Surfin' Safari」から米国の国民的ドラマ『フルハウス』でも演奏された1988年の「Kokomo」まで、文字どおり「誰もが一度は聴いたことがあるであろう」不滅の名曲たちがズラぁぁぁっと並んだ(ただし年代順ではございません。)この至福の一枚を聴けば、ビーチ・ボーイズの魅力もアメリカ西海岸の陽気さもビートルズを脅かした異才の執念も、そのすべてに魅了されるはず。象徴的なアートワーク含め、一家に一枚は決まり。
場所は、「イビサかキプロスに君の好きなDJのリストが見つからなかったら、ここにいる」と言われるブライトン。ファットボーイ・スリムが所属するスキント・レーベルもサマーシーズンには月一で第2金曜日にパーティーを開いている場所です。
音の内容は、いくつも出ているライヴ盤のヴァリエーションでしかないので、それほどレアなものではないけれども、とにかく25万人のオーディエンスが踊っている姿は壮観。このビーチは砂利浜なので、足をとられて踊るの大変なのになぁとか思いながら映像を見ていると、このフリーパーティの熱気が強烈だったことをより一層強く感じる。というか、行きたかった! ここで踊りたかった!!
「スマイル」はこれまでブート盤で片鱗を垣間見させていましたが、曲順を変えれば完成されていたのか!
それを阻止したのは、マイク・ラブだった。これはノンサッチ盤の「スマイル」のDVDでブライアンが証言している。
しかし解説書では今は亡き2人の弟に加え、マイク・ラブの事を「彼ほど社交的な人はいない」と言っている。ブライアンの本心はどちらか?判りますよね、「ペットサウンズ・セッション」の発売を遅らせたのもマイクが自分のサラリーを高くしたいため、発売に文句を付けていましたね。
アルバム「スマイル」は最初の1枚目でノンサッチ盤と同等の良い音質で、聞き比べも楽しい!あとの4枚のCDは、各曲を完成させるまでのテイク集で、マニアでも1回聴けば充分でしょう。その意味では、1枚ものの方が手が届くので、猛烈なファン以外の方はスタンダード盤で充分でしょう。こちらのデラックス・エディションは、廃盤後のオークションで高く売ろう、とする人が群がりそうですね。
マニアの方は、1セットの購入で止めておきましょう!
息子は細身でベルトが大きすぎないか心配で、
さらに幼児に与えるには少し高いかな?と思っていましたが、
実際につけてみたらピッタリ。
何かをちびるんじゃないかというぐらいの喜びようでした。
つけたとたんに「これ今何時何分?」と今まで見ようともしなかった長針にも興味津津です。
さっきも9時だから寝なきゃ!と大はしゃぎでとても満足の行く商品でした(^^)
もし、この作品について概要を知っているうえで興味があるならば、購入して間違いないと思う。「ロック」、あるいはかってそう呼ばれていた何かに惹かれるのならば、この作品は必須のアイテムであり、歴史的名作という位置づけは今後も不変だろう。ただ、時に批判的、もしくは抵抗を感じるという意見もある(それこそが本作らしいのだが)。例えばビーチ・ボーイズが標榜していた明るく健全なポップス(それは、それで有意義と言えるはず)という観点では、本作は全く当てはまらない。間違いなく当時のブライアンは『病んでいる』。しかし、その葛藤から生まれた悲しげな音楽は、比較が思い当たらない程美しく真実味に溢れている。だが、 発売当時のアメリカでの一般評価は(大方は前述の理由で)低かったし、売れなかった。しかし、イギリス等では熱狂的なファンを獲得したのであり、それが何十年という歳月を経て、世間一般レベルに到達したと言える。結果的にはベストセラーである。優れた作品はすぐに多くの人に理解されなくても、その真価は時が証明してくれる。とも言えるし、見方を変えれば、現代という病んだ時代の『救い』ひいては『希望』なのかもしれない。
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