このDVDはPVだと思って買って無かったのですが、後悔しました。 僕にとっては余計なものは要らないので、あくまでアルバムで勝負と思っていたので。 アルバムには大満足で、より巾も深さも広がったナァと感心していたのですが、ふとしたきっかけで手にしてしまいました。ストーリーはあまり評価されてないみたいですけど、僕はむしろそっちにひかれましたけどねぇ。何の疑いがかけられていたのかとか、あの後どうなるのかなんてことはどうでもよいこと。話の本質ではないし、それを知ることは 野暮かもしれません。好みはあると思いますけど、ふと思うとテレビやマンガのような直接イメージが出てくるものが当たり前になっている世の中。想像力をかき立てられるこのストーリーは、そういうものをむしろ楽しませてくれるという意味で、アリだと思います。
この「きみペ」に関しては、レビューを書いているのも 購入しているのも、ほとんど女性であると思われる。 そもそも、この「きみはペット」に好意的な意見を持った男性を 私は見たことが無い。「男がペットになるだと?ふざけんな」と 怒り出す人は見る。そうじゃないんだけどなー。 女が一人で仕事して頑張って、って生活は、世の男性たちが 思うほど、楽ではない。生活のことや自分の人生のこと、 両親のこと、考え出すときりがない。ぐちゃぐちゃに泣き出したい時や 酔っ払いときもある。そんなときに、自分を受け入れて、癒してくれる 誰かがいてくれたら幸せなのに、っていうことなのだ。 誰かに癒して欲しいとき、「きみペ」を見る。 小雪のように、ぐちゃぐちゃに泣き出せる素直さが欲しい。 松本潤のように、にこにこ笑顔で迎えてくれる誰かが欲しい。
娯楽映画の王道を行く、理屈抜きで楽しい作品だが、私が注目したのは、ボーナスディスクに収録されたメイキングの方だ。 キャストやスタッフの素顔を垣間見ることができ、また撮影現場の熱気が伝わって来てこちらも楽しめるのだが、楽しいだけではない、あの厳しい現実も盛り込まれていたのだ。 前半の札幌ロケの進行に沿って、さりげなく画面に挿入される日付が、最終日に“あの日”を指した。 2011・3・11 しばらくのブランクの後、東京で再開された撮影の現場には悲壮感が漂っていた。日本中が混乱し、悲嘆に暮れている中で、娯楽映画の制作を続けるのは辛いものがあっただろう。 そのような逆境を乗り越えて生まれた作品であることを知ることで、本編をさらに熱い思いで観ることができると思う。 だから、多少高くても是非ボーナスディスク付きの3枚組をおすすめします。
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