以下の点からこのCDを絶賛します。 ・REGERとBachの曲の選曲順や組合せが良い。 ・また、この選曲が庄司紗矢香のバイオリン演奏の技術と相まって、素晴らしい出来になっている。 それから、CDの録音技術も素晴らしい。音が澄んでいて、通常のCDなのに、SACDで聞いている錯覚を覚えます。 ソロバイオリンの歴史に残る1枚になるのではないかと思います。
ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲は大好きなので、期待をもって購入しました。じっくりと聴いたのですが、伴奏が不満です。協奏曲第1番では、ノクターンや長大なカデンツァなど、独奏ヴァイオリンが主導する場面は素晴らしいと感じるのですが、スケルツォや終楽章など、オーケストラにメカニックな精度の高さが要求される部分では、生ぬるいアンサンブル、ゆるいリズム感など、伴奏がソリストの足を引っ張ること夥しく、これでは同曲のカタログで存在感を示すことは難しいと感じます。録音もオーケストラの音の抜けが悪く、おまけに第2楽章の230小節目が1拍欠ける編集ミスもあり、プロデューサーのチェックも不十分です。 ところが第2番となると、独奏ヴァイオリンが全曲弾きっぱなしという構成も幸いしたのか、伴奏のメカニックな欠点も目立たず、後期のショスタコーヴィチらしい暗鬱な抒情とでも言うべき雰囲気が上手くでていると感じました。録音状態も、マイクの位置を変えたのか第1協奏曲よりも音の抜けが良く、聴き映えがします。他のレビューアーのご指摘のとおり、第2協奏曲を聴くべきCDと言えるかと思います。 独奏に関しては★★★★★をつけたいところですが、第1番の伴奏と編集ミスへの不満から★を減らしました。指揮者とオーケストラを変えての再録音を希望します。
いろいろな意見があるでしょうが、聴いてみて「本当に今までに聴いたクラッシック」でした。休日の一日、就寝前のひと時、目覚めの時、101曲の中から各々の時に合ったヴァイオリンのメロディーが心を癒してくれました。星3つの意見が有りますがそうではないと思います。
今日、ミューザ川崎のコンサートに行きました。
意外に思ったのは、ジャンルカ・カシオーリさんのピアノの伴奏が素晴らしく、
紗矢香さんのヴァイオリンの音色を際立たせるように、好サポートしていました。
小柄で、そして、きゃしゃな体格で、ホールに響き渡る音色を弦楽器で奏でるの
は、とても難しいことだと思います。
公演終了後のサイン会でも、聴衆に声をかけること無く、黙々と極めて控えめに
サインしていた紗矢香さん。
おそらく、今は、自分自身に問い質している、葛藤の時期なのでしょう。
しかし、コンサート会場に集う大勢の聴衆が、いつも、そして、これからも暖かい
気持で応援していることを、決して忘れないで欲しい。
金色のペンで書かれた、ジャンルカ・カシオーリさんとの連名のサインを見て、
そのように思いました。
とかく、ブラームスというと、剛毅だとか、晦渋だとか、重々しい音楽と思われがちですが、指揮者、ビシュコフの手に掛かると、なんと素晴らしい、美観と感動いっぱいの音楽となるのです。第一番についていえば、第2楽章の印象的なヴァイオリンソロ、そして、甘味いっぱいの第4楽章、こたけでもビシュコフ・ファンになってしまいます。
更に、ボーナス編では、英語ですが、ビシュコフのユーモア溢れる人柄を垣間見ることが出来ます。
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