この映画が素晴らしいとされる理由は多数あるかもしれないが、私はサイモン&ガーファンクルのこのきれいな歌であることは間違いがないと思う。
この歌がこの切ないストーリーを飾り、美しい青春映画にしているのだろう。
ストーリーにしても一種の堕落論を感じさせる映画で「卒業」というタイトルがしみじみ心にしみる。
1990年度アカデミー賞の主題歌賞(作詞作曲)、美術賞(監督・装置)、メイクアップ賞を受賞の大好きなミュージカル作品です。マドンナの歌声は素晴らしい。当時サウンドトラックとして発売された彼女のアルバムは今でもお気に入りです。アイム・ブレスレス
攻撃的なトークで一躍有名となったコメディアン、レニー・ブルースの生涯の映画化です。売れなかった時代にショーで見かけたストリップ嬢との恋、そして結婚。世の中を徹底的に攻撃する独特のショーはやがて大衆に受けていくが、同時に妻との間に溝が出来たり、警察にマークされる立場になってしまう。それでもなお、人種偏見や政治、ユダヤ人である自らの生い立ちなど、偽善に満ちた世の中の全てをターゲットにしてこき下ろしていくレニーを演じたダスティン・ホフマンの鬼気迫る熱演に圧倒されっぱなしでした。 愛し合っても互いを破滅させてしまう妻との結婚生活、自信を失って麻薬に依存するようになってしまったり、度重なる逮捕、そして裁判でボロボロになるまで疲れ果ててしまうレニーの生涯がモノクロで描かれています。臨場感のあるライブの風景や、元妻、マネージャー、母親が語るレニーの素顔、そしてレニーの才能が華々しく開花して燃え尽きるまでをドキュメンリーのような映像で追っています。自らのスタンスを決して変えないために、とことん追いつめられていくレニーの壮絶な生きざま、粗野で攻撃的だけに的確に病んだ世の中を言い当てる視点の鋭さに、本人を知らない私でも「すごい人だったんだ」と印象付けられました。
大作専門のペーターセン監督の「アウト・ブレイク」です。非常に分かりやすく、丁寧に病原菌の感染を映像にしていて尚かつグロテスク。ホラーの好きな僕も満足していますが、あっという間にケビン・スペイシーは血の涙を流して死んでしまうのにレネ・ルッソには病原菌も随分親切です。ハリウッドの映画。
300年前から沈んでいた宇宙船,その中にあった謎の球体(スフィア)を調べていた有識者達の周りで次々と不可解な現象が・・・「ジュラシック・パーク」などで有名なマイケル・クライトン原作の映画化。 ストーリー構成はしっかりしており,実力派の豪華俳優陣(ダスティン・ホフマン,シャロン・ストーン,サミュエル・L・ジャクソンら)も良い仕事してます。しかし,肝心のクライマックスが絵的に地味で・・・ネタがネタだけに表現が難しいのは理解できるのですが・・・しかし盛り上がりに欠けるのは否定できません。この辺をうまく処理できればSF大作として大ヒットする要素があっただけに惜しい作品です。 まあしかし,シリアスなSFものがお好きな方は一見の価値はあるかもしれません。
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