石坂&市川コンビの作品の中では一番映像美を感じます。何度見てもあきません。市川監督が犯人は一番犯人らしくない美しい女性で、ということで原作とは犯人が違いますが、これがまた素晴らしい作品になっています。大原麗子さんのコケティッシュな美しさ、亡くなった太地喜和子さんの艶っぽさは、この作品ならではでしょう。
以前、東映さんのアンケートでこの作品のソフト化希望と書いたよううな記憶がある。そのおかげなのか、待望のソフト化。多分、この作品が好きな人はたくさんいると思うが、メジャーな作品に比べ影が薄いと思う。でも黄金期の時代劇が好きな人なら、この作品は楽しめるはず。(テレビ作品なので、映画に比べスケールが小さい部分もあるが、股旅ものなのでそれも違和感はないはず)
ただ、最近外国ドラマのソフトが格安値段で出ている時に、この価格はちょっと辛いかな。作品を未見の方も手に取りやすくするためにも、価格を頑張ってほしかった。
蛇足だが、この作品がu局で放送されたとき、1話と2話の間で、片岡千恵蔵氏が亡くなられた。(ちなみに2話に出演されている)ある意味個人的には、そんな思い出もある作品である。
30年もシンガーやってれば、声質の変化は当然ながらあります。
パッと見の容貌こそ、デビュー時からしたら凄い変化(笑)ですが、今もなおいい歌声してますねぇ。本当に感心してしまいます。
千春の歌声って、ボサノバ調の曲と相性抜群なんですよね。オリジナルではもう一度が収録されてます。色褪せない名曲です。
どうぞこのままや別れのサンバを選曲した辺り、意図が良く分かり、心底納得しました。
なにかと誤解されやすい松山千春ですが、その歌声は本物です。先入観を捨てて是非とも聴いてみて下さい!
この映画とテレビ放映の里見浩太郎主演「忠臣蔵」のDVDを同時に買ってみたが、断然後者がいい。ストーリーの運び、配役の妙、当時の幕政との関係、新鮮な映像感覚など作り方が違う。
俳優や筋書きを懐古的に観るならこの長谷川一夫主演「忠臣蔵」はいいだろう。たしかに長谷川以下市川雷蔵や木暮実千代もいい。
しかし里見や丹波哲郎・森繁久弥の演技や多岐川裕美の美しさなども加えて、時代を考えるにはテレビ版の後者をお勧めしたい。忠臣蔵は日本人の心のふるさと。いっそ二つ揃えれば。
何の文句もない商品を、迅速、丁寧に包装で送られてきました。 また機会ありましたらお願いしたいです。
|