Artension - Into The Blue
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ニュー・ディスカヴァリー

ヴィタリがつくるバラエティ豊かな楽曲群に、
ジョン・ウエストの堂々たるヴォーカルがのる。

前回同様、とても
聞いていて、落ち着いて聞け、安心して聞ける、
しっかりと確立されたベースを持ったバンドであると感じさせる
アルバムである。

ジョンが歌うバラード7曲目(radio editとして9曲目でも登場)

などは、ほんとに力を見せ付けてくれているのだが、
前回同様、流れにアクセントをつけるものとして、
パワフル感・強いインパクトのある秀でた曲がなく、
アルバムが、
なだらかに、すら~と終わってしまう感じがする。

次への期待を込めて、星4つにします。



Eye of the Storm

曲はみなかっこいいジョンウエストのヴォーカルがくわわり、重厚で荘厳で複雑な展開のクラシカルメタルになっている。

日本人にはかなり受けそうな感じがしますね。ポップな味付けも忘れていませんからね。わりとキーボードが全面に出ている、シンフォニックメタルと言えるかも知れません。

ギターのロジャースタフルバッハもかなりのテクニシャンであり、クープリとのかけあいやユニゾンが聴き所です。

オルガンの入ったハードロックということでおすすめです。全体的にクラシカルな雰囲気が充満してます。そういう趣味の人に特におすすめ。



アイ・オブ・ザ・ストーム

ウクライナ出身のヴィタリ・クープリ(key)とスイス出身のロジャー・スタフルバッハ(g)が出会い、
「SHRAPNEL」レーベル社長のマイク・ヴァーニーにその才能を認められたことで結成されたバンドがこのARTENSION
デビュー・アルバムとなる本作はとにかくヴィタリのキーボードとロジャーのギターの早弾きプレイと、
パワフルでいて繊細なジョン・ウェストの歌声が衝撃的である!
もちろんイングヴェイ以後、似たような音楽性を持つバンドはあまたデビューしているが、
キーボードが主体であること、演奏技術に加えて楽曲の完成度も考慮すれば、
このARTENSIONがやはりトップレベルに位置するのは間違いないだろう。
静かなイントロから盛り上がりを見せる1)World Of Illusionに始まり、
明らかにDEEP PURPLEを意識した'70年代ロック風ナンバー3)Smoke And Fire、
リフといいソロといいイングヴェイに通じるネオクラシカルな5)Lost Memory、9)Let It Ride、
ジョンの切ない歌メロが冴えるバラード6)The key、
プログレッシブかつネオクラシカルなインスト曲8)Red's Recovery・・・
など、最初から最後まで名曲ぞろいで飽きさせない!
ちなみに、評価が4点なのは、
彼らの2ndアルバム『PHOENIX RISING』を先に聴いてしまったため・・・。
気持ち的には限りなく5点に近い4点・・・である。



フューチャー・ワールド

 JohnがRoyal Hunt加入後、再結成されたArtensionの3枚目の作品。いつもCD表紙の絵が作品全体のイメージになっているけれども、今回は戦闘用ロボットくんの純粋で一途な気持ちが表現されているのではないだろうか。CD付属の解説では喉の不調の影響が懸念されているが、美しい系の声にはJohnの豊かな表現力が発揮されており、決して弱々しさは感じられない。ニンゲンでない分、感情や力強さが抑えられ、やや単調なvocal melodyだが、Vitalijの斬新なアレンジとピアノテクニックで飽きさせない。

 当たり前のことだが、Johnの本来の持ち味のまま歌えば、全てのセッションが歌った途端にRoyal Huntになってしまう。再結成されるにあたって、JohnはArtensionだけのvocalとmelodyを作り上げたように思う。1作目「Sacred pathways」では、まだ混在しているが、2作目「New discovery」で端々に名残があるもののかなり独特の世界が広がり、本作では、Artensionの追求するネオの部分も最も発揮され、Johnのvocalとともに一番完成度の高い作品になっていると思う。

 次年にリリースされたRoyal Huntの「Paper blood」でも変化が感じられ、Royal HuntだけのJohnが存在している。今後リリース予定の彼のソロアルバムのサンプルを聞くと、今まで通りの伸びやかで力強いvocalのようなので、ソロで最も彼らしい歌声が聞けるのではないだろうか。それぞれのバンドに合わせてvocalを作り上げようと考えるだけでも凄いけれど、完成させてしまえるところにJohnのsingerとしてのプロ意識と偉大さを感じる。



セイクレッド・パスウェイズ

超絶ミュージシャンの集合体、オリジナルメンバーでの復活作。ジョン・ウェストの素晴らしい歌唱とヴィタリ・クープリの超人的なKeyプレイも必須ですが、やはりリズムセクションもオリジナルメンバーのほうが迫力があります。今までの作品の中で一番メロディもいいし、ピアノバラードのFlower Of The Orientは感動モノです。やはりジョンのVoはエモーショナルで最高!今度こそライヴやって欲しい!



Artension - Into The Blue


Neo-classical/progressive metal. Off of their album, "Rising Phoenix".
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