リバのころよりもメロディーに力を入れているのがよく分かるので、 リバがいまいちな人もDPTは聴きやすいんじゃないでしょうか? そのことが半分うれしくもあり、また半分悲しくもあるけれど、 とにかくカールが戻ってきてくれたのが何よりもうれしい。 買って後悔するようなアルバムでは決してないと思います。 『ジン&ミルク』かっこいいなぁ…
私の聞いた感想は前半はフォールアウトボーイ、ダモーン、オルソン等の曲が中々良くて、後半は耳に残る曲がありませんでした。後半にももうちょっとパンチの効いた曲があれば良かったですね。でもドライブ中のBGMにしたり、パンクロック初心者の人にはオススメです。
ファーストはリバティーンズの暗い影を振り払うように、強気に、けなげに作り上げた力作でしたが、今回のセカンドはバンドの方向性をしっかり打ち出したこれまた素晴らしい作品だと思います。
ただ、プロデュース面で困難を極めたようで、アルバムのまとまりからいくと、デモトラックが混じっているかのような印象を受けます。
しかし、ファーストもデモトラックがボーナスとして入っていましたが、メリハリの点からいってもデモを間にはさむのはそれもそれでありだなぁと思っていたものですから、今回の雰囲気はけして嫌いではありません。
ただ不思議なものだなぁと思うのは、もともと、いい意味で肩の力を抜いたアルバムの雰囲気はピートドハーティがかもし出しているもので(ベビシャンのファーストとかそうでしたよね?)、とてもカールバラ−の持ち味ではない気がするのですが、出来上がったアルバムを比べてみるとまさに対照的で、ピートがセカンドをかっちりと作れば、カールがとっちらかったアルバムを作るのですからほんとうに面白いものです。
確かに『ロマンスアットショートノーティス』はとっちらかった印象を受けますが、どの曲もメロディが素晴らしいので、年月がたてばそのへんは解消されて名盤となっていくのではないかとも思います。
ただ、実際のチャートアクションやネットの感想などを見ると、ファンはこういうアルバムをカールに望んでいないのではと心配になります。
というより、ファンがカールに望んでいるのはやっぱりリバティーンズの復活なのだなぁと思うんです。
ピーターが自由奔放に生きている分、かっちりとバンドをまとめていけるのはカールだとみんなは思っているはず。去年のつかの間の再結成(といってもピーターとカールだけでしたが)やサージェントペッパーセッションでリバティーンズ復活の機運が嫌が応にも高まったものですから、ダーティプリティシングスの新譜はどちらかというとそれに水を差すような印象を受けるのではないかなぁとちょっぴり思うんです。
でも、僕はこの『ロマンスアットショートノーティス』を聴く限り、もうちょっとこのバンドも見てみたいという気になりました。
かりに全盛期の御大ジョージマーティンがこのアルバムをプロデュースしていたら、もっと違うアルバムになったはずですし、時と場所が違えばもっともっと評価されるべきアルバムだと思うし・・・。
というわけで僕もリバティーンズ復活は大歓迎なのですが、二人の冒険をもう少しだけ見届けたいと思うわけです♪
頑張れ、カール、そしてピーター!!
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