・全体像 あなたも立派な将であり、参謀です。
【童門冬二】 小説家。 家康、信玄、秀吉など人の扱いに長けた戦国武将の逸話を通して 現代の会社経営などに必要な能力に迫った一冊。
・感想 題名と表紙につられ手に取った一冊でしたが、どうも腑に落ちない 一冊でした。 内容は、戦国武将の逸話から現代にも通じる人の扱い方に言及している ものですが、文体がよく言えば開かれており、悪く言えば幼稚でした。
誰にでも簡単に接することのできる出来なので、本嫌いな方には入りやすい かと思いますが、どうも自分の肌には合いませんでした。
内容が内容なだけに、もっとかたくしたほうがしっくりとくると思います。
・抜粋文 ―労働の動機づけ三つの条件― いま若い人たちの労働に対するモチベーションは、次の三条件に対する納得だといわれている。 自分は何のために仕事をしているのか? 自分のやった仕事は、どれだけ組織にあるいは社会に対して役に立ったか? それに対して、組織はどういう評価をしてくれたのか?
全体を通じて感じたことは、現代におけるリーダーと呼ばれる人たちの人望力の欠乏を危機と捕らえ、著者がこの本を通じて世間に訴えかけているのではないかといった印象を受けた。直接的に現代人の人望力欠乏を指摘する表現はなかったと思われるが、今の政治家で、人望力があると感じるのは・・・。本書の中では、歴史上のエピソードが多々使われるが、歴史本独特の難しい言い回しもなく、非常に読みやすい。複数の歴史上の人物を相対的に取り上げるところも多く、その特徴をイメージしやすい。
自分が、今、どう生きるべきかを学べる良書。歴史上の名だたる人物のエピソードを学び、自分の殻を破るヒントが読み取れます。 文庫なので安価ですが内容は充実していて読み応えがあり、通勤途中に読めば一日のモチベーションも高まります。
2時間程度で一気に読みきる事が出来ました。 「してみせて、言って聞かせて、させてみる」 は、上杉鷹山の言葉として有名ですが、 まさに格言通りの誠実なリーダーだったんだなと思いました。 小説風に纏められてる為、所々に創作されたのでは?と思える箇所が目に付きました。
以前、書店で働いていた時に物凄く売れていた本。しかし、読んだのはつい最近。社会経験をしたからこそわかる部分も多いと思います。人間を捉える目線、作者の経験が生きています。『人は何を言ったかではなく、誰が言ったのかを気にする』・・・名言だと思います。
最近で言えば宮崎の東国原知事。事前には『あんな(スキャンダルも多い)タレントに何ができる』と思った人が数多くいました。ところが、今や彼のちょっとした発言も新聞記事に。この本を読むと、人間の持つ『先入観』『固定概念』についても考えさせれます。
|