低い評価をされる内容ではないと思います。
よく感情移入が全くできないなど書かれていますが、そもそも松子の一生に感情移入ができるように書かれていません。それに、この物語の軸となっているのは松子ではなく笙のはず。松子が落ちていくのだけを見せられればもちろん消化不良で不満も募ると思いますが、この作品では松子が現代に生きる笙や明日香に変化をもたらす役割として松子の一生を作者が書いていると思います。もちろん笙に与える影響というのは、松子の人生の経緯ではなく、松子が自分の人生に正面から向かっていく姿勢の事。松子の最後はもう一度正面から向かっていこうとしてあっけなく死んでしまいましたが、そこに不満を持つ人が多く見ていてイライラします。それを消化するために作者は明日香や笙に希望を持たせるようにし、松子の報われない思いを二人に託したのではないのですか?
作品はすごくおもしろかったのですが、一つ不満なのは言いたいことがいくつかあるせいで、その言いたい事がぼやけてしまったのが残念。
愛することに理由なんてないし、いらないね。
阿部寛、中谷美紀という名優二人が象る不細工な愛に滅茶苦茶に泣かされた。
「人生には意味がある」確かにそう信じたい。
名曲「ア・ソング・フォー、ユー・パコ」が聴きたくて買いました。
5曲目に入っています。映画では少ししか流れませんでしたが(何故?)
ここではバッチリ聴けます。5秒でパコとの思い出が甦りますよ。
あと、ラスト36曲目は癒されますね。
オルゴールの音と女の歌声、これ反則ですよ。泣く。
土屋アンナとブッキーとのシーンで流れるあの曲です。
残念なのは木村カエラの「メモリーズ」が入ってない!
何で?何故?あの曲は入れなきゃ駄目です。
彼女はこの映画の為に書いたんでしょ?サントラに入れないと・・・
(映画のエンディングもこの曲流れないし!何で?)
あと、36曲と曲が多すぎますね。
もう少し減らしてまとめて欲しかったです。
作品は自分にとって最高です。
あるポータルサイトでの自分のレビューもたくさんの人から共感を得ました。
試写会と初日舞台挨拶まで行く作品というのは自分としては初めてでした。
それまでに好きな作品...早く商品化されないか待ちに待ってましたが、とうとう発売と聞き、とても嬉しかったです。
それもブルーレイ版も発売されると知った瞬間にはすぐにでも予約しようと思いました。
しかし、ブルーレイ版には特別版...いわゆる特典ディスクが付いているバージョンが発売されません。
なぜなんでしょうか?
まさか、特典の映像を見るにはDVD版も買えということでしょうか?
それがメーカーの考えということでしたら、とてもヒドいものです。
ようやく、徐々にではありますがブルーレイ機器が普及してきて、これから発売される作品はブルーレイで購入していこうと考えている方が多いと思いますが、ブルーレイの楽しみが半減です。
もちろん、特典などない通常版で充分だというファンの方も大勢いるでしょうが、そうではないファンの想いもメーカーは考えて欲しいです。
でないと、いつまでもブルーレイはアニメ以外では普及しなくなりますよ。
撮影の時に少し書き換えられたのか、映画の完成版とは少し違っているシナリオに、「松子」の原石を見る思いがしました。
それと、松子の大先輩のような内田春菊さん、松子の良き隣人のような酒井順子さんたちのレビューも読み応えあり、です。
カラフルでポップで、それでいてド演歌な松子ワールドをそのまま移植したような、不思議な本ですね。
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