ベスト盤というからには、ヒット曲をもっと入れてくれないと! 音源の権利関係なのか契約関係なのか分からないが、75年の資生堂CMソング「春早朝」、81年マツヤレディース「天動説の女」、82年グリコ「愛はハーフ・ビター」、86年銀座ブティック・ジョイ「風のバレリーナ」、88年ニッセイ「さよならロンリネス」…と、ヒット曲が軒並み収録漏れとなっている。 ガッカリ。
ヒット曲が大変多い島倉さんですが、ただヒット曲のみを収録するだけでなく、珍しい音源を多く収録してある点や曲順がよく練られてある点など、ファンのことをよく考えたCDであると思います。
ただ、昭和30年代の曲が少なめかな…
昭和30年代は、ヒット曲が本当に多くて、どうしても漏れてしまう歌が出てくるのは仕方がありません。もちろん主なヒット曲はきちんと収録されてあります。ですが、できれば「牧場の花嫁」「東山心中」「月子の唄」「乙女流しは寂しいネ」なども収録してほしかったです。中ヒットでしたが、これらの曲はお千代さんの個性が特に生きていると思われるし、今テレビで歌ったりすることはまずないので、これを機会に収録して欲しかったです。
なお、もう十年くらい前になるでしょうか、40周年記念が出たときには、収録されてありました。
まず1曲目は最初デビッドボウイの声かと思いましたがボウイの旧友イギーポップでした(笑)
6曲目は渋い歌声のグレッグオールマンですがこれがズシーンと心に響く超名曲です、7から10曲目まではハンスの天才的な音作りが聴かれます、特にラストの10曲目は痺れます、映画での感動的なマイケルダグラスと高倉健の別れのシーンを思い浮かべますが、このラストの1曲だけでも買う価値はあります。
有斐閣の法律学小辞典と迷ったが、こちらにした。 理由は、 1.項目数がこちらの方が多いため。 2.参照?が付いていて検索に便利なため。 3.法律の周辺知識的なこともあり、特に実務で使う場合便利なため。 但し、以下の点は見直しをお願いしたい。 1.法律学小辞典の方が、例が挙がっているように思われるため、具体的イメージはつかみやすい。 2.これは発行時期の問題だが、法律学小辞典の方が、新しい(これは追録をもらえるなら関係ないと思うが、購入した分には追録の葉書は入ってなかった) 以上、実務で使われる方や、中級以上の方は、こちらの方がいいと思われる。
もう微積なんて忘れてしまったが…という方が居られたとする。さらにその方がひょんなことからもう一度微積をやってみようかな、という気になったとしよう。本書はそのような方に是非お勧めしたい一冊なのである。
実数論から始まるガッチリとした微積分をやるというのも一つの道であるが、むしろその使われ方を通じて微積分を理解したいと思っている方もいらっしゃるだろう。本書はそのような要望に応える。特に経済学部での講義が元になっているだけに、多くの例や演習問題が経済学等で扱われる社会現象から題材を採られている。だがそのような例を用いているとは言え、本書は現象のモデルを立て、それを微積分を用いて解析し、将来の予言を行うという近代科学の精神を同時に説いている書物なのだ。
例えば本書の第5章の冒頭、微分方程式の初期値問題を解く3つのステップが次の簡潔な言葉で表現されている。(i)始めはこうだった、(ii)今はこうである、(iii)将来はこうなるだろう。この言葉は微分方程式の考え方を表現する言葉として実に警抜なものだと思う。
一変数関数に題材は限られているとはいえ微積分の基本事項の解説は詳しい。特に解析学で重要となる近似の考え方は様々な例を用い計算まで含めて述べられている。また差分法を述べた第2章の中に補間法の説明が詳しくなされているのも嬉しい。微分・積分法と差分・和分法を同じウエイトで述べているのも他書に無い本書の特徴であろう。さらに、第3章の初等関数を述べた章では、1/xの不定積分で対数関数を定義しその逆関数として指数関数を定義する方法が丁寧に述べられている。お話だけでは無く計算まできっちり書かれた、3名の数学者の手による大変な労作であると思う。森毅「現代の古典解析」及び山口昌哉「数学がわかるということ」と併読されるならば微積分学に対して理論・応用の両面からより深い理解が得られるだろう。多くの方にお勧めできる、とても読み応えのある書物である。
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