旅行中の若者達が遭遇する恐怖体験物でシリアスな演技と展開内容が見られる。
古代マヤ文明ピラミッドとそこに生い茂ったツタ科の怪奇植物を舞台背景に人間の極限状況が描かれている。
弄ぶかの様に襲い掛かって来る怪奇植物は知恵もあり、携帯電話の着信音や人の声色等の声帯模写迄駆使して面白く、ツタに触れた者が次々と餌食になっていく描写は特殊メイクを生かした奇怪で不気味な雰囲気感はあった。
だが、銃や弓で殺し、石で骨を砕いてからナイフで足切断、自ら刃物で身体を切り刻む人間の所業の方が痛烈であった。時間経過と共に状況は悪化する一方であり悲惨な最期を遂げる犠牲者の光景(特にドイツ人)が哀れで無残だ。
しかし、この物語が誰も行った事が無い秘境の地で起こったならば傑作と言える。銃や弓を持った現地住民がいる地域であり、しかも彼らは危険な怪奇植物の存在を知っているにも拘らず対策方法が今一なのだ。 何もガソリンや油をぶっ掛けて燃やしてしまえば面倒な事がないのにと、突っ込みたくなる脚本であると思うのだが...。 それ以外の演出描写の出来は素晴しいだけに。
スタンレー・タレンタインのテナーサックスのサウンドは一度聴いたら忘れられない豪快さとストレートで屈託がないジャズの本流を感じさせる魅力を兼ね備えている。ブルースフィーリングに満ちたメロディラインや見事なタンギングによる歯切れのいいフレーズは安心して聴けると同時に古きよき時代のジャズの気分に浸らせ、喜びと勇気を与えてくれる。本アルバムはそうした中でもタレンタインのよさが十分に引き出された内容になっており、選曲もよく、ブルースとバラードの両方が楽しめる。Look Out、Tin Tin Deoといったハードでレイジーなものや Journey Into Melody、Yesterdaysといった歌ものに見るソフトで繊細な表現力など聴きどころ満載だ。同時代のショーターやヘンダーソンの革新性もいいが、オーソドキシーの美学も捨てがたい。
wowowで見てました。 弟のエヴァンが気に入っています。でも兄弟なので中身は同じです。
早くセカンドのBOX出してください。
累計売り上げ2000万部を突破した超人気シリーズ「鋼の錬金術師」2巻。
この2巻は全巻の中でも13巻と並んで最もシリアスに展開する。
特にタッカーとの出会いからスカーとの対峙までの一連の構成は
芸術的と言っても過言ではなく生命倫理について再考せずにはいられない。
この後は3巻まで対照的なほのぼのとしたリゼンブールでの場面が続き
両者の対比により各場面のの輝きが一層増す事となる。
このように「鋼の錬金術師」は一区切り一区切りの構成も
全体としての流れも全てが緻密に計算されており、
ミクロ面でもマクロ面でも読者を魅了してならない秀作であると言えるだろう。
グロテスクな場面もあるが、絵柄自体は小奇麗に纏まり万人向けな感じ。
そこら辺にゴロゴロしている無理矢理引き伸ばしたりとって付けた様な場面の連続する
駄作とは一線を画す出来となっている。
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