坂口氏は海舟のことが嫌いですよ。
江戸っ児でも石川氏の方が友達です。
そして、海舟は天下一の安楽椅子探偵となるのですが……。
森見登美彦氏の「太陽の塔」で、すっかりその世界に魅了され、読んだ2作目。
そうそうたる文学作品を、ここまで面白く料理するなんて!
と衝撃を受けました。
もはやこれは、別の作品です。
森見氏得意の、京都の街が舞台。
バカバカしくて、軽快で、ウィットに飛んだ短編集として完成されています。
でも、やっぱり新釈版としても秀逸です。
私は「走れメロス」以外、原作を読んだことがありませんでしたが、
思わず、原作をそれぞれ読んでしまいました。
中でも「桜の森の満開の下」は、原作でもまた衝撃を受け…
「藪の中」でも、なんか…わからないけど「ふ〜ん」(悪い意味の「ふ〜ん」ではありません)と感じ。
原作と比較して読むというのが、また面白い。
そういう意味では、文学嫌いの人に、ぜひ読んで欲しい。
テレビシリーズの「トリック」や「ケイゾク」みたいな伏線好きの人。
伊坂幸太郎のような、しゃれた仕掛けがある本が好きな人。
いろんな人がこの本で、文学に目覚めることが出来ると思います。
ぜひ、新釈の第二段を読みたい!
あ、あと、この本を読んだ方は、ぜひ「奇想と微笑―太宰治傑作選」を読んでみて欲しいです。
これは森見登美彦氏が選んだ太宰治の短編集です。
新釈ではないのですが、太宰治のイメージがガラリと変わります!
こんなに面白い人だったんだ!って。
新釈だけでなく、選ぶ、という行為でも、文学に新しい切り口をつけることができるんだな、
と新鮮でした。
直接見る事が叶わなかったので、こうして見る事が出来て嬉しいのが単純な感想です!
新十郎の過去、因果との出会いに何があったのかスゴク気になっていて なおかつアニメ本編にも共通するシーンでそうだったのかと理解できました。 新十郎は想像以上に孤独で、UN-GOの中で誰よりも純粋な男性だったんですね。 物語の流れもそうですが、最初なのでキャラの絡みや距離感が上手く描かれ 2話分の尺でも見応えが大きく、もうしてやられたという感じで(笑) すでに新十郎が因果の能力を自分に使ってしまったのは残念でしたが彼なら大丈夫! そして本当の意味でこれからも因果が側にいてくれれば十分だと思いました。
本当は小説版の様にもっとドラマティックに見たかったのですが…(汗)
………因果論を見てさらに気になったのは、新十郎の歳です。 虎山が新十郎のパスポート?を見ていましたが…私にとってUN-GO最大の謎。 現在は20代後半に見えるけれど、抜け毛を気にする程イっている? もしかしたら因果と運命共同体になった事で歳を…(笑)
UN-GOは見る相手に対しての投げかけと言うものがとても上手いので また11〜12話でもいいので坂口安吾の世界感を持って続編を!! 結城新十郎失踪事件があったので今度は誘拐された救出作戦2!や (原案「名探偵コナン/FILE804:高木刑事からの贈り物〜FILE808:遅くなった墓参り」) 敗戦探偵2番目(0.5話)の事件、海勝家の奥様に関係する事件、 因果論小説版の書き下ろし「日本人街の殺人」をやってほしいです。
UN-GOは地味ぃ〜に思えて、目や頭以上に心がグッと惹きつけられるので アニメ本編ともどもこの因果論もひっくるめて見てほしい作品です!
「文豪」というタイトルからも、夏目漱石の表紙からも、なんだか古臭いイメージを持って読み始めたんだけど、そんなことはない。古いものから新しいものまで、文房具の魅力がギッシリと詰まったMOOKだ。
目玉は、夏目漱石を初めとした、文豪たちが使っていた万年筆の紹介。確かに、この点から言えば、古い、ノスタルジックな記事かなって思わせるけど、読んでみると決して懐古主義一辺倒ではない。文房具の一つとしてiPhone、iPad、MacBookなどのAPPLEの製品まで取り上げているし(佐々木俊尚氏のAPPLEとクラウドの組み合わせの記事は良かった。)、アナログの文房具も最新のモノの紹介も怠らない。非常に良くできたMOOKだと思う。
文房具好きなら、読んで損のない内容だ。
巻頭では、夢枕獏のインタビューもあり、なぎら健壱の文房具屋めぐりの記事まであるし、実用から趣味の世界まで、文房具の楽しさ、魅力が伝わってくる。
特に面白かったのは、「匠の文具術」と題して、プロ10人の文房具の使い方を紹介した記事。違いはあれど、プロたるものアナログ、デジタルを問わず文房具というツールを使いこなしている。参考になった。
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