原作を読んだ時の静かな感動を、ピアノの調べに乗せて呼び起こさせてくれる作品でした。
これまでどう生きてきたのか、死を前にした限られた四日間に何を為すべきなのだろうか、それは言い換えればどう生きていくのかということなのでしょう。
再会するまでの敬輔と真理子の心の痛みが、信じられない奇蹟に依って未来への可能性へと姿を変えていく様子が美しい自然を舞台に描かれていきます。 作品の主題は明確で、それは素直に観る者に伝わって来ると思われます。
心と身体の『入れ替わり』はこの手段である訳で、単純に入れ替わりをテーマにした作品と違いそこは重要では無いのかもしれません。 ただ、『入れ替わり』後、真理子役と千織役が頻繁に入れ替わって演じるのを映像として見せられると、やはり違和感を感じずにはいられませんでした。この作品は伝えたい事の完成度に比べ、表現方法があまり上手くないようです。とは言え、理屈では推し量れないファンタジーなのですから細かい事にはこだわらない方が良いのかも。
三枚のアルバムを購入しましたが、それぞれ味があり癒されます。ここら辺でもう一枚発表してくれれば幸いです。
小さめの本なので写真も必然的に小さくなりますが、子役選びのオーディション時の写真などもありマニア必見です。私は大好きです。
1は大名作です。泣きました。 しかし、2は1の惰性で、何かに作らされ、出来てしまったかの作品で(特に、キャスティング)、もうこれでまず続編は無いだろう、たとえ出来ても、もう1の空気には戻れないとだろうと思っていました。 そして、3が製作され公開されると聞いて、またダメだろうとは思ったが、やはり1に敬意を表して見ないわけにはいかなので、期待はせずに、どんな感じになったのかを確認をしに見に行きました。 しかし・・・、泣きました。笑いました。そう、そこにはあの1の三丁目が在りました。あの三丁目のその後が在りました。よくぞ戻ってくれました。でもそれには2での教訓があったからかもしれません。2での反省が無ければ3の復活はなかったでしょう。ALWAYSは人間ドラマです。だから、ALWAYSも塞翁が馬ですね。次作はあるのでしょうか?個人的に、私が生まれた40年代がどう描かれるのか見てみたいです。
経験的に言って、映画の続編やパート2は期待を裏切られる可能性が高いですが、この続編は特別。前作と同じキャストが揃って同じセットを再現して三丁目ワールドを蘇らせただけでも嬉しい限りなのに、筋は前作をきっちりと承継してさらに発展させ、見事な終幕を迎える、奇跡的な作品と言ってよいでしょう。最近は観衆に涙を流させようという意図が空転している邦画が目立ちましたが、続編は前作同様この点でも見事につぼを心得ていて、私は劇場で心地よく泣けました。「フラガール」に劣らぬ満足感です。
続編だけ観ても泣き笑いできると思います。しかし、六ちゃんを始めとする登場人物の成長や時代の流れ、そして宅間先生のエピソード等、前作を観ていないとよく理解できないところがあるのも事実。前作を観ていない人は是非続編を観る前にそちらを観ておくことを薦めしますが、この通常盤2枚組セットはまさにその目的に適った好企画。前作・続編は各々が優れた作品ですが、両作揃って一つの大きなドラマと捉えることで、より作品世界の奥深さを堪能できるのは間違いありません。私のように前作をまだ買っていない人は、一挙に両作品を入手できるこの2作品セット購入の検討を考慮してみて下さい。生産限定商品であることにご注意を。私は購入を決めました。
|