第二作でも、パパは奮闘しています。
しかも、意外と柔軟だったりして、余計に微笑ましいです。
この作品の伴一彦さんは大変優れた脚本を書いてる人である。私が何時も面白いと思った作品の脚本家は大抵この人だと言ってもイイ。この人が書いたものは大抵面白い。しかも「コミカルなものからシリアスなものまで面白い」のであるから大したものだと思う。コミカルなものとしては他に「子供が寝たあとで」や、シリアスなものは「ストレートニュース」「サイコドクター」などがある。
80年台のに本には優れたテレビドラマが多数存在しているが、この「パパは・・・」はその中でも最も優れた作品の中の一つだ。田村正和の三枚目役は超が付くハマリ役。それに浅野温子演じる米崎美幸は彼女の演技人生の中で最もハマリ役なのではないだろうか。妙に違和感無く、やたら自然に映るのである。これに出ている彼女を見ていると何だか心和むのである。三人の娘達に加えて四人目の娘みたいで。
娘のアニーが結婚し、これからは自分の好きなように、歳相応に生きていくつもりだったパパだったのだが・・・。
今度は娘・アニーに子供ができ、”おじいちゃん”になってしまう。まだおじいちゃんなんて呼ばれたくない・・・そんな時、妻にも新しい命が・・・。
娘と妻の同時出産には笑えました。娘だけならまだしも妻まで妊娠してしまうとは・・・。
おまけに家を売ったり、てんやわんやの映画です。前作にも出てきたフラーンクがいい味出してます。
というかフラーンク以外はあんまり笑えないかな。なんせ笑える場面が少ない映画です。
どっちかっていうと思わず微笑んでしまうようなホームドラマのような映画なので・・・。
もうちょい笑いどころが欲しかったかな。
最終的にはやっぱり”のほほん”ってな感じのラストなのでご家族で見ると幸せになれるかも・・・?
1996年公開のアメリカコメディ映画。「花嫁のパパ」の続編で監督はチャールズ・シャイア(「赤ちゃんはトップレディがお好き」の監督)で主演はスティーヴ・マーティン。キャスト、スタッフとも主に前作と変わっていない。音楽も前作と変わらずアラン・シルヴェストリ。アラン・シルヴェストリは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ「プレデター」シリーズ(エイリアンVSプレデターは除く)「アビス」「ボディガード」「永遠に美しく」「フォレスト・ガンプ」「ボルケーノ」「スチュアート・リトル」シリーズ「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」「リロ&スティッチ」「トゥームレイダー2」「ヴァン・ヘルシング」「ポーラー・エクスプレス」などの大作、名作のスコアを担当してきた。この花嫁のパパ2もすごく良い出来です。前「結婚」というテーマのせいかワーグナー「結婚行進曲」のメロディに少し似ているテーマ曲は今作にも出てきて面白いです。前作のテーマをうまく発展さしていてこれも前作と今作の共通性を持たせるのにいい効果を出していてさすがでした。そしてバック・トゥ・ザ・フューチャーよりやさしいテーマ曲は聴いていて安心するような感じですばらしい。バック・トゥ・ザ・フューチャーのような迫力のある曲やこの花嫁のパパみたいなやさしい作風の映画にも音楽を付けられるアラン・シルヴェストリの才能を証明しているような感じか私はします。 全体にやさしい、いい感じの曲で少しパロディが聴いたコメディ作品の映画音楽は私の好んで聴いている分野で少し偏見があるかもしれませんがこの作品が私の映画音楽のベスト10には必ず入る作品なので星五つにしました。
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