最初は本当にヤバイ予感しかしなかったのですが、この第2巻収録の第4話以降はかなり安定を
してきてます。
最初から、これでやってくれれば私個人的には今期の最高評価にこれを推すべきだったろうと
思えています。
その様な訳で、かなりのスロースタートで展開を始めた作品で、尚且つ、NHK独特のかなりの
健全路線の作品であるために作品評価はかなり分かれるのだろう事は理解できます。
しかしながら、健全路線で作品を組む場合の評価基準といえば、作品の骨子がしっかりしている
こと、この一点に尽きます。
正に主人公がテレパシーによって様々な人達の心の奥底を垣間見てその生活に関わる人間模様を
描く事がこの作品の骨子だと思われますが、どこをどう見ても、きっちり出来てます。
特にストーリーの組み立て方が実に素晴らしい。
盛り上げるべき所と静かに展開させるべき所の強弱にコンストラストが有り、猿と呼ばれて
コミカルに展開するべき所とシリアスに展開するべき所の使い方が間違っていないため演出効果も
高い。
なんと言いましょうか、アニメ作品の作り方の基本を忠実に実行しているのが分かります。
基本的には、こういう作品が好みです。
19話で関西弁をみんなに聞かれる翠 20話で凛にラブレターが届いて嫉妬し悲しみラブレターが凛宛じゃないのを知ってはしゃぐ翠 21話で翠と祖母の話 22話で力を使いスノボーを乗り回す翠
そんな翠を楽しむ6巻!
特典は19話のオーディオコメンタリーです。
大好きなあさのあつこさんの本です。ものすごく、笑えて、それでいて、ドキッとさせられる話です。主人公じゃないけど、翠は、大、大、大好きです!高すぎるプライド、でも、さりげないずっこけが、最高です。
|