この人の名前をきちんと発音することより、このアルバムを聴くことの方がずっと容易い。
本作に出会えたことを私は心から喜んでいる。
ミシェル・ンデゲオチェロという人は、アフリカンアメリカンのベーシストで、どちらかというとジャズ系のセッションマンという位置に置かれがちな女性だ。
前作にあたるPeace Beyond Passionで独自の物語性とファンク色との融合で某音楽誌年間ベストアルバムに選出され当時(96年)は脚光を浴びたりもしたが、本作は一転して落ち着いた大人の雰囲気にまとめられている。
アルバムタイトル「Bitter」そのままに日常の「苦さ」が淡々と語られる内容。
だめだと感じながら「流されていく自分」をここまで素直にしかも美しく音楽化した例を私はかつて聴いたことがない。
この人の悲しみは聴く者にとっても確実に切ない。
それは同時に聴く者を癒す効果を溢出することにも成功している。
これは簡単にできる業ではないだろう。
Prince & The Revolutionで殿下の脇を固めていた女性ギタリストとキーボード、ウエンディ&リサはじめ、有名無名のミュージシャンのサポートも素晴らしい。
そして自宅のステレオがワンランク上になったような錯覚さえ覚える高音質録音。
デザインワークも秀逸だ。
「上質な音楽」がどんなものかを示す名盤だ。
ソ連の名ヴァイオリニストであったオイストラフの協奏曲演奏のTV映像を収録したDVDです。収録年は1964年から1970年。計195分で全てモノクロです。テレビカメラで撮ったビデオ映像は映画フィルムに比べて劣化も早く進むため、画質は年代のわりに良くなく、音質も程度の差はありますが全般に今ひとつです。それでもオイストラフのソロは比較的よく入っていますから、彼の演奏を聴くには許容範囲といえます(伴奏はもやもやしたところが多いですが)。キャメラワークはぶっきらぼうなもので、話になりません。 曲目は、1ショスタコーヴィチの協奏曲第2番、2ヴィヴァルディの4つのVnのための協奏曲(作品3-10)、3ブラームス、4シベリウスの協奏曲、5ベートーヴェンのロマンス第1番、6チャイコフスキーの協奏曲、7ベートーヴェンの三重協奏曲。2は息子のイゴール、コーガン親子との共演、7はリヒテル、ロストロポーヴィチとの共演。伴奏は、17がコンドラシン指揮モスクワ・フィル、2がテリヤン指揮モスクワ室内o、3から6がロジェストヴェンスキー指揮、モスクワ放送so(345)とモスクワ・フィル(6)。 演奏としては、ショスタコーヴィチ、チャイコフスキーが熱演にして好演。ヴィヴァルディはよい雰囲気でした。そしてベートーヴェンの三重協奏曲、これはソ連の3人の巨人が顔をそろえた巨大な演奏です。曲自体は一般に言われるように弱いものですが、それでも最終楽章などはすごい迫力。歴史的な映像記録というべきでしょう。 なお、本DVD収録演奏のうち3から7は「オイストラフ・アルヒーフ」という2枚組のLDに収録されていたのと同じものです。これらについては、DVD化に伴う画質や音質の向上は感じられませんでした。上記のLDを所有している方にとっては、星2つ半くらいでしか推薦できません。
テーマ曲欲しさに購入しましたが、これは凄いアルバムです。
明治をイメージしたアルバムとしては最高なんじゃないでしょうか。
全体的なイメージは、どこまでも高く揚がる青空と雲です。
富国強兵の歩みあり、青雲の志あり、どこか眠い田舎あり、
疾風怒濤の青春あり、高揚の影に隠された闇あり・・・
その総てを美しいテーマ曲がまとめ、引き締めてくれます。
仕事前に聴くと気合が入ります!!
やっぱりレトロな時代を作曲すると久石さんは凄いです。
テーマ曲以外にお勧めの曲はシュトゥルム・ウント・ドラングなイメージな“青春”。
全曲捨て曲一切無し!!お勧め。
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