家族と上手くゆかず、人に愛されることを怖がっている義家少年は、力でねじ伏せる以外に人との付き合い方を知らず、1人で生きて行こうとしてきました。
この物語は、少年が両親に見放されて余市高校へ入ってから、教師や友人たちとの出会いを通じて、人の温かさ、信じることの大切さ、友情、といったものに触れて彼が心を開いていく様子、またそれにともなう更正が描かれています。
見方はそれぞれあると思いますが、私は、愛して欲しいという願いが聞き入れられなかった子供が、愛を得て変わっていく物語だと感じました。