本当はコクピットの写真を見たいと思ったのですが一枚だけ試作機の計器周りだけでした。 外観の写真は豊富で細かく、モデル作成には役立つと思います。 評価の星が一つ少ないのはコクピットの写真が一枚しかなかったので・・・。
タミヤ48零戦の完成品。 元もとのキットの出来がとてもいいので、こちらも大変素晴らしい仕上がりです。 プラモは好きだけど、時間が無い、と言う方には最適です。 価格以上の満足感が得られると思いますよ。
本書はハセガワの零戦模型の作り方指南書だ。残念ながら模型の品質、特に細部の再現率では「田んぼの会社」のほうが格段に優れているので、模型は1/32の「田んぼ版」を買った。本書を参考に、二一型と五二型の製作に取り組んでみたいと思う。一方、ハセガワしか発売していないF6Fヘルキャット、P51マスタング、一式隼や四式疾風なども1/32で導入したので、それらの製作の際にも本書が参考になるであろう。
それにしても最近、「田んぼの会社」は元気がない。少子化や不況も原因だとは思うが、新製品があまり出ないばかりか、価格が10年前の倍以上に高騰している。チンタオ文化教材社も今まで国内工場生産だったが、とうとう中国に工場を持って行ってしまった(お前もか!)。今も国内生産を続けるハセガワと「不死身の会社」を応援したいと思う。
「Made in Japan」 の持つ意味を今一度考えてほしい。何だ、最後は本書の評価ではなくメーカー論評になってしまったではないか。
エアロ・ディテール久々の新刊、五式戦闘機です。
RAF博物館所蔵のキ100中期生産型、16336号機を徹底的に取材しています。本機は唯一の現存機として、他書にも写真が掲載されてきましたが、本書では、サイゴンで捕獲されて現在に至るまでの本機の経歴や、あと5年残っていれば処分されなかった、別の13012号機の運命など、過去20年も本機のレストアと調査に携わってきた、日本機研究家の著者によって詳細に記されています。そして、もう見られないレストア中の細部写真、オリジナル塗装が残るコクピットや胴体内部、エンジンや降着装置などを、様々なアングルから撮影した、約200枚のカラー写真で解説しています。同博物館でとても大切にされていることも伝わり、五式戦のファンとして感激しました。
また、電気系統や燃料系統、射撃兵装図、胴体断面形、各翼内の桁の配置まで、機体内部を細かく図解したイラストも、その多くが著者にしか描けないものでしょう。巻末に纏められた大戦当時の写真12枚は、文林堂の世界の傑作機No.23掲載のものより鮮明でした。塗装とマーキングの記述は控えめですが、貴重な16336号機を知り尽くす一冊として、本書は大戦機ファンやモデラーを満足させる内容だと思います。
基本的には1/32スケールの傑作キットである零戦五二型を1/48スケールに縮小したものですが、作りやすさや細部の再現度は従来のハセガワの1/48零戦キットを遥かに凌駕しています。なお、このキットはそのままでは中島製零戦しか選択できないので、排気管後方の耐熱板が小さい三菱製零戦用のパーツも用意して欲しかったです。
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