外見からして普通のホールとは違うなと感じる。ホール側面に穴が5つあり、ピンポイントで握りの強弱をつけられて締め付け感を変えられるらしいと。これはなかなかいい機能だなと思います。
しかし、一番のポイントはそこではない。内部構造の強烈さとその連続にある。
パケにあるように大きく分けると4段構えに構造になっていて、それぞれが強力な刺激を持っているのです。
ヒダ群などは正直、他のホールにもあるので、余裕の感じでクリアするのですが、このちょっと甘めの1段目が曲者で、油断するとスパイラルやうねりのゾーンにまんまとやられます。
やっとのことで最深部に行けば、ツンツンと刺激する突起が待ってますし、休む間もなく刺激の連続。
これは何度も挑戦してしまう。
舞台は南米の刑務所から始まる。 政治犯ヴァレンティンと同性愛者のモリーナは同室になる。 二人は犯罪者だが、その罪は全く違うものだ。 最初は明らかにモリーナに嫌悪感を示すヴァレンティン。 そんな彼にモリーナは何本か映画の話をします。 これがまた面白い。蜘蛛女のキスというタイトルも彼の語る劇中劇からとったもの。 やがて全く共通点のないように思われる二人が、心を交流させていく…
ラストはあなたの目で確かめて下さい。 いろいろな解釈ができる結末だと思います。 個人的には、あれ以上の終わり方はないと思えるものでした。
映像・音楽ともにもとても良いです。 本来ならば殺風景なはずの刑務所の風景が、モリーナの映画話で退屈させません。 モリーナ役のウィリアム・ハートの演技も好きです。
こんなストーリーとラストはプイグにしか描けないと思います。 この世界観を見事に映像化できた監督に拍手を送りたい。
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