タイトルの二作品で泣いた人なら間違いなく泣きます。 ストーリーは違えども、泣き所の傾向が同じだからです。 リアリティー、泣かせのあざとさ、犬好き狙い、 そんなことに口を出すのは野暮ってものです。
この方のマンガは初めて読みましたが、犬の描き方が非常にうまい。 信じて見つめる眼とでもいうのでしょうか、ただのかわいらしい絵ではなく、 眼力をもった犬を描きます。普段のほんわかした癒し系の絵に油断していたら、 痛い時、苦しい時の絵の修羅っぷりに度肝をぬかれます。 ああ、、かわいいなあ、、、せつないなあ、、、もうこの表現の仕方あざといんだから★ とほんわかしていると、いきなり「痛いよ痛いよお父さん」の絵に心臓持ってかれますから。 このギャップがまたいい味をだしているのですが。
この本読了後、寝たきりの犬に犬用の車いすを注文してしまいました。 それだけの犬好き人間の心に訴えるものがある話ってことです。
通産8作目、プロデューサーは平井堅と松尾潔の共同名義です。松尾氏のプロデュースは『gaining through losing』以来10年ぶりで、ライナーの最後に松尾氏の回顧録が2頁あり、非常に印象的な文章でした。 読むと何か平井堅という、うたうたいの意義深さを改めて実感したくなりました。実際に今作はJPOPシーンの中で彼が立脚する地平の面白みが存分に表れており、且つ今まで培った彼の引き出したちが 更に円熟を迎えつつあることを覚えます。私には充実した傑作だと感じます。
序曲は“歌バカ”と名乗った平井堅の開始に相応しいタイトル“Sing Forever”。おっ、と思わせるのは、ゴスペルの中で彼がクワイアに負けず深い発声をするのでなく、逆に非常に柔らかくうたう様子です。 R&Bとして自らを固めるのでなく、柔軟なポップミュージックとしての立ち方が平井堅であることを思わされました。例えば、ポップスター平井堅としての側面は今や欠かせない魅力ですし、音楽の振り幅の 面白さを表しますよね。3「CANDY」など難しいリズムを泳いでゆくフットワークはさすが。この辺りが"ポップ"を体現できる秘訣かなと思います。難曲を作った櫻井大介・田中直の腕前も実感させられますね。 特に今回、田中氏の斬新なアイディアがあちこちで輝いています。11「Missサマータイム」は川口大輔らしく色彩の鮮やかさとメロディーの良さ。タッチの軽い平井堅はブラジル的な曲調も合うんですよね。
一方R&Bの折衷こそやはり平井堅の本流。今作も聴き所がたくさんあります。 6「さよならマイ・ラブ」は松尾潔の作詞作曲(豊島吉宏も)、編曲に清水信之という注目曲。清水氏の編曲はEPOや村上ポン太氏らと鳴らしていたフュージョン、AORの頃からすばらしく、ここでも絶妙の バランスでブルース、ソウルのテイストが注がれています。これ以上R&Bに寄ってもPOPSに寄っても出てこない心地よさを成立させうる平井堅もさすが。中庸の美学がここにありました。 7「R&B」。かつてここまでR&Bを演る日本人を客観的に歌ったR&B歌手っていたのかな、って驚きました。山下達郎、吉田美奈子そして久保田利伸どの先達も見事にソウル音楽を日本の感性で描いてきて それはもう宝物のように輝いており、私はソウルを演る上でブラックになりきる必要性は感じないのですが、ここまで歌詞のなかで謙虚になった人は稀じゃないでしょうか。 8「Girls 3x」。今作で最もカッコイイ曲といっても過言でないはず。7「R&B」で謙虚になりながら、次の曲でいきなりアーシーなファンクをド真ん中に投げ込んでキメてしまう、ここは今作のハイライトでした。 特に曲中盤から後半にかけてスウィングしてゆく様は、もう最高ですね。オルガンもフュージョンの清水信之が聴けたかなという感じ。こういう飛び道具がある辺り、Skoop On Somebodyやゴスペラーズら 引き出しの多いR&Bと同様、日本人のR&Bとして個性が出せるアーティストだと思います。
他方、切ないラヴソングはもうさすがの領域。平井堅のバラードの素晴らしさは、やはり彼の音色でしか表せない情景の色彩です。凛とした空気や悲しみの行間、或いは小さな幸せの、ほのかな温かみなど、 水彩画の優しさで、筆をのばしてゆく色彩の滲ませ方は、平井堅独特の美しさだと思うのです。更に、その色彩には日本的な美しい情感や景色が透明に織り込まれています。メロディにも日本語歌詞にも、 儚い美しさが宿り、サビの瞬間、彼の歌声を通してその場面や感情が降ってくるようです。 透明な想いで溢れるくらいにこちらの胸も動かされる、そんな平井堅のうたの力、彼の透明感でしか表せないバラードこそ改めて他にはない効用だと実感させられました。
尚、今回の平井堅の写真はどれもかっこいいですね。今作のデザインはunited lounge tokyoというチームが担当しているようです。赤を中央に据え、金色が(髪の色も)効果的にアクセントとなり、 チャコールグレイが平井堅というシンガーのキャリア、落ち着いた佇みを想起させるよう。やはり赤が日の丸のようで美しいです。 日本とともにある平井堅そのシンガーの存在感、貴重さ、オリジナリティを想わせ、本当にいいデザインだなと思いました。
この値段でDVD付はお得です。初めはこんなにお得で良いのかと何回も値段と内容を確認しました。指定日に無事届き、早速DVDを観ました。感動です。大満足です。私の好きな歌がたくさん入っていて、これ以上望むものはありません。そのくらいお勧めです。
原作がけっこう好きなので、やはり原作と比べてしまいますが、これはこれでなかなか楽しめました。
海猿の山版て感じで、原作よりかなり熱いです。
「あきらめるな」という強いメッセージがこちらに伝わってきます。
原作は重いエピソードでもあまりくどくなく、引っ張らずにさらっと描いているので、そこは大きく違う点だと思います。
ちよっと無理があるだろうというシーンも正直ありましたが、まぁ映画だからこのぐらい盛って山場を創らないといけないんだろうな。
でも山の風景はとてもきれいで迫力があり映像ならではの良さだと思いました。
あとコブクロの主題歌がよかった。
まだこのシリーズを手にしていないあなたは幸運な人。最初に続編を読んでから最初の本を読んで下さい。順番に買って読んで、負の世界に迷い込んでしまったら大事な続編を読みたくなくなります。色んな生き方あれど、純粋に生きるって事が命を最後まで大事に使う方法なんだと、教えてもらいました。誰にも頼らず生きてきて、神頼みも縁遠かった偏屈ばあさんが、元気になった犬に語りかける、あの言葉‥とても重く、私の何かが変わりそうです。
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