著者はプロの研究者ではなくカメラマン。 故に切り口が一味違い写真が美しいのもうなずける。 ヨーロッパで公共機関を乗り継いで 目指す場所を訪れ撮った写真というのも 現実感が増し、見るものを魅了する。
90年代ミニシアターで公開され、トリコロールとか、ベティーブルーあたりにハマった女の子は必ずといっていいほど見ていた作品。女の子はこれを見て自分だけの宝物を見つけた気分になったものだ。男は、意中の女性をデートに誘うための口実にこの映画を利用したのではなかったか。ミナは繊細さを低い声とアートで表現する。対しエテルは、おおらかさと洗練された身のこなしで世渡り上手に生きていく。おそらく何年かすると、死んだミナのことは忘れているのだろう。世間で言うところのO型の性格だ。子供時代の転換期にはモスクワ・フィルが優雅に場面を切り返す。大人になってからのミナには、ジョン・レノン、ゲンズブール、エテルにはダリダの音楽を重ねる。ルノワールのムーラン・ド・ラ・ギャレット、田舎の踊りからミナが妄想に入るシーン、何度見ても笑ってしまう。印象派の風景を自身の恋愛に重ねる...フランス人と同じ農耕民族なのだが、日本人ではありえない発想、すごすぎる。ユダヤ人の死生観とドイツ人に対する拭い去ることのできない不信感。民族が家庭に染み付いている。ユダヤの墓地に埋葬される場面、ボーランジェはフランス人とベトナム人のハーフなので、どう見ても設定は不自然だ。まあいいか。自分は「美奈」とか、「美菜」という女性の名前に出会うと、いつもこの映画のことが頭をよぎる。最近では恵子とか典子など「子」がつく名前が少ないとのこと。字幕翻訳は、あの松浦美奈さん。彼女はどのような思いで仕事を引き受けたのか。きっと何か感じるところがあったのだろう。いつかそんな話でも聞くことができればいいな、などと勝手に想像しながら、次に美奈さんという名前の女性に出会ったら、さりげなく名前の話題を投げかけてみたい。楽しかった幼少のころ、優しい両親、日本人の美奈さんは、きっと幸せな女性にちがいない。
この映画はフランスのファッションが分かる!等の売り文句が書いてあったりしますがもっと奥深いです。ヒロイン「ミナ」演じるロマーヌ・ボーランジェは美人とは言えませんがフランスで女優として評価が高いです。映画の中に恋の場面も出てきますがメインはミナとエテルの友情ですよね。芸術家のミナは情緒不安定で恋も仕事も上手くいかず、唯一残されたエテルとの友情に希望を持った。しかしちょっとしたすれ違いに絶望したミナは・・・。芸術家は自殺が多いですよね、画家ファンゴッホ、日本ではノーベル文学賞の川端や芥川や太宰。ミナの映画の最後の字幕に注目して下さい。あのカフカの文が出てきます。何故カフカなのか。それはカフカが死んでから有名になり、その影響を受けたカミュ、サルトル、!大江というノーベル文学賞作家が出たのは御存知でしょう。ミナを見て損はないと思います。
幼少の頃に知り合った、ミナとエテルの友情を軸とした物語。 恋愛・仕事に対する価値観・生き方 どれをとっても正反対だけど どこか似ているふたり。 相手の言動を軽蔑しながらも、どこか羨ましくもあり妬ましくもある、 そんなビミョウな女性心理がうまく描かれている作品だと思います。 親友に対する憧れと嫉妬心、そして自分のプライドと向き合うふたりの姿に、 女性として共感し痛さすら感じます。 きれいなだけじゃない、人間臭くて切ない女の友情を堪能できます。
この映画はフランスのファッションが分かる!等の売り文句が書いてあったりしますがもっと奥深いです。ヒロイン「ミナ」演じるロマーヌ・ボーランジェは美人とは言えませんがフランスで女優として評価が高いです。映画の中に恋の場面も出てきますがメインはミナとエテルの友情ですよね。芸術家のミナは情緒不安定で恋も仕事も上手くいかず、唯一残されたエテルとの友情に希望を持った。しかしちょっとしたすれ違いに絶望したミナは・・・。芸術家は自殺が多いですよね、画家ファンゴッホ、日本ではノーベル文学賞の川端や芥川や太宰。ミナの映画の最後の字幕に注目して下さい。あのカフカの文が出てきます。何故カフカなのか。それはカフカが死んでから有名になり、その影響を受けたカミュ、サルトル、!大江というノーベル文学賞作家が出たのは御存知でしょう。ミナを見て損はないと思います。
|