渡辺謙さんの偉大さは言うまでもありませんが、素晴らしいのは村田雄浩さん演じる安部貞任!これほど男らしい男を他の時代劇では見た事がありません。あと、源頼義演じる佐藤慶さん、腹に一物ある感じがよく伝わって来ました。衣装は大陸風のもので、独自の勢力を誇っていた奥六郡を表しています。(安部一族滅亡後の第二部からは都風の衣装になります。)金山を支配し巫女を輩出する吉次一族、雄大な山河、雪の中を馬でかける風景、哀愁をおびた音楽など幻想的で美しい世界。その一方、登場人物が多彩で、主従の契り、男同士の友情、駆け引き、騙し合いなど、熱いシーンが繰り広げられます。人間の美しい部分と負の部分をあざやかに描いているという意味で、最近の時代劇にはないリアリティがあります。(なんか最近のって、やや薄っぺらい気が。笑) 残念なのは、第三部から一気につまらなくなる事。どうして?ってくらいに。ただこれも再考の余地がありそうなので、もう一度見直してみようかな。
稲垣吾郎や豊川悦司が出ていたり、好きな方にはいいんじゃないでしょうか。(トヨエツファンの知人からビデオ貸して!と目をキラキラさせて言われた事があります。)
女の立場から言わせてもらうと、女性陣が魅力なさすぎ!結有にしても原作では強くたくましい女性なのに、ドラマでは単なる気の強いわがまま女って感じしかしない。皆、第二部の優柔不断さを指摘するけど、私の場合、第二部は年老いた母親ゆえの葛藤、と解すれば理解できるけど、第一部の方が駄目でした。流麗も原作では最後は自分で責任取ってたけど、ドラマじゃ違っていたし。(あれはあれで、情念の女を貫き通してて良かったけど。)女達が低レベルに騒いでる感じがして、見づらかったです。あと、経清の継母と異母妹の最後はあんまりな扱いだと思います。男性達はカッコよく描かれているのに…もっと女性達も魅力的に描いてほしかった。
レビュー対象商品: 東北・蝦夷の魂 (単行本(ソフトカバー)) インタビューの書き起こしである。 この形式は成功不成功に差が出るが 今回は残念ながら不成功のほうに振れてしまったようだ。
高橋勝彦氏の膨大な東北と蝦夷の知識が淡々と語られる形に ただ単純になってしまったのである。
ところで坂上田村麻呂の昔から、否、それ以上の昔から 東北の太平洋岸はアイヌ人の土地(アイヌの歴史は、考古学上の概念としてのアイヌ文化が成立した時に始まるが、 後にアイヌと呼ばれるようになるエスニック・グループは、アイヌ文化が成立する遙か以前から存在していた)であるが、 日本海側はどうだったのだろうか。あまり話を聞くことがないのである。
風の陣、本巻で完結となった。 うれしい反面、もう彼らの活躍の続きを読めなくなるのかと思うと、一抹の寂しさを感じる。
冒頭から伊治公鮮麻呂中心の展開で、本編の主人公・道嶋嶋足の出番が少ないと感じるかもしれない。
都に在って遠い陸奥の全体像を見据えることができるようになった嶋足。 対して、常に陸奥の中にあって、常に一人の蝦夷としてしか先を考えられなかった鮮麻呂。 だが、ようやく鮮麻呂が自ら軍団を整え、紀広純・道嶋大楯の暗殺を決意する。その決断に至るまでの時を、都で一人嶋足が稼いでくれた。そう思うと、本巻での活躍の場はなくとも嶋足の存在は大きく、風の陣の主人公であることに変わりはない。
カッコいいですね。東北に、こんなすごい人たちがいたことを初めて知りました。 教科書では出会うことのできない、すごい方に、もっといらっしゃるんだと思ったら、 楽しみになりました。
アテルイがテレビで放送されたら、もっと多くの人が歴史に興味を持ち、 日本を、好きになると思います。
アテルイを誰がんじるのか? と考えてしまうと、私の心に留めておきたい気持ちもしますが、 それでも、多くの人に知ってもらいたいと思います。
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