クリスマスの短編15編。アイルランドで、オーストラリアで、アメリカで、様々な土地での様々なクリスマスの風景。 主人公たちは現実の私たちと同じように決して楽ではない人生を生きており、クリスマスだからと言って夢のような幸せが降ってわいてくるわけではない。幸福な出会いもあれば興醒めな出会いもあり、逃げられない義務もあれば会いたくない相手もいる。こうしたリアルな境遇に共感の持てる読者も多いのではないだろうか。 ただしファンタスティックなクリスマス物語を期待している向きにはあまりおすすめできない。
軽い気持ちで見てみた作品です。 私は「戦闘妖精雪風」が好きですが、それとは全く関係なく楽しめました。元々、メイヴちゃんというキャラクターそのものが本編とは全く関係なく作られたフィギュアであったし、むしろ今話題に上がっている「萌え」キャラ作品(?)として見ていました。 いわゆる、オタク少年がアニメイベント会場から不思議な世界へ迷い込む。と言う、わりとありがちが展開。しかし、少年は悪と戦わないし、むしろ敵と間違えられてメイヴちゃんに追いかけられたり、他のキャラクターに邪険に扱われたり、何ともへたれな主人公。そんな世界で、彼女たちは消えゆく運命にありました。「自分たちは人の願望から生まれた存在」で「人の興味が失せれば消えてしまうモノ」何とも、的をえた表現ではありませんか。今、人気のあるモノでも、また新しいモノが出てくればそちらに人気が移ってします。それは萌えキャラだけに当てはまることではありません。 そう言ったことを、たまたまこの作品で表現したと言うだけかな、と勝手に解釈しています。 とにかく、ナイフを両手に持ってまじめな顔して主人公を追いかけるメイヴちゃんの可愛いことと言ったら・・・。
ビンチーの長編小説、かなり面白かったです。主人公の二人。 彼らを取り巻く家族、兄弟、友人達の人間模様。 愛すべき登場人物一人一人の動きが丁寧に書かれています。おなじみのクエンテインズのブレナン夫妻も登場しています。自分がスカーレットフェザーの一員になれたような気持ちになる本です。
もしもキョンシーに会ってしまったら、私なら泣き叫んで逃げます! 1980年代に映画「霊幻道士」などで流行ったキョンシーが、なんと絵本になりました。私はキョンシー映画は観たことがないので、この絵本は子供と一緒に「なるほど!キョンシーはこういう物が苦手なのか。こうすればいいんだ」と、おっかなびっくり、でも楽しく読みました。 かつてCM等で見たキョンシーの動きを再現したら、子供は大笑い。怖いはずの内容だけど、可愛らしい絵柄もあってか、怖がりの息子も楽しく読んでました。 最後に主人公の女の子のお母さんが、「キョンシーなんていないのよ」と言ったのでホッとしたところで、思わぬオチが!息子の目はある一点にくぎ付けに。 くれぐれも…、怖がりのお子さんには寝かしつけの本には選ばないよう。
天使の声とオペラの声は識別が難しいのだが。どちらとも簡単には出せない部分が共通だ。とにかく声が透明感がある。日本の音楽に欠けている部分だ。こういうものの需要がますます強まっているのだと思う。 がきや女性を騙すような音楽がはんらんしているからだ。本物志向はアイルランドの音楽、北欧の音楽(ジャズも)に自然と向かわせている。 10点中8点。 粗製乱造=はいいかげんやめないと。
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