内容については言わずもがなでしょう。またーりした生徒たちのコメディが主体です。
さすがに8巻も続くと,ねたかぶり,ほかの学園ものとかでみたネタが増えていきますが,まぁそこらへんもコメディものではよくあることです。みんなの合点がいくネタを使って楽しませる場合,みんながあるあると思っていることを題材にとりこむわけですから,それなりにねたかぶりは起こるものなのでしょう。 ただ,やはりほかで見たようなネタがあったりすると,若干引っかかりますが・・・。
さて,今回の見どころは,今回表紙を飾った,ケイトがやたらと出ていることでしょう。ケイトが好きで好きでたまらない人である私にとっては,うれしい限りです。116話の白のワンピースに帽子のセットは非常に久しぶりですね。かわいすぎます。ただそれ以外の人に関しては,あまり出番がないように感じました。キャラが増えると楽しいには楽しいのですが,各人の出番が減少してしまって,印象自体が薄くなってしまうのはちょっと残念です。
巻末あとがきに出ているみなもちゃんは,ひょっとして作者の大役なのではないでしょうかね? みなもちゃんに全然似てないし,アップにすると小じわが目立つとか言ってるし。あ,あと今回のスケッチブックは,巻末グロ注意です。
そんなこんなで8巻です。
本商品は、この巻から登場するカナダ(金田?)からの留学生・ケイト(及び飼い猫の”ぶち”)主軸のお話「9月の日に・・・」と、この巻で秘めたるポテンシャルの一端を魅せる”スケブの飛び道具”である涼風コンビの活躍ぶりと並行して、空の過ごす休日の風景が丹念に描かれた「ラジカセと少女の二本立て」の2話を収録しています
なまじ日本語を流暢に喋る事が出来ながら、言葉自体の意味を正確に把握していない為に、個性溢れる美術部の諸先輩方からオリジナリティに富んだ意訳を吹き込まれてしまうケイトを救うべく孤軍奮闘する夏海の姿が見所です。一つ修正している間に新たな誤訳を幾つも覚えてしまう不利な状況にあって、その上ケイトから発音(訛り)の指摘をされ気落ちしてしまいますが、空の絶妙なアシストによって彼女の努力が報われる場面はとても癒されると同時に、改めて美術部の持っているある種の”結束力”に感心します
1話冒頭に登場した社交的で快活な少女と空の交流を描いたメインを差し置いて強烈にインパクトがあったのが、故障した葉月のCDラジカセを涼風コンビが直しに出向くパートでしょう。独自の観点と、周囲を混沌に巻き込んでしばし暴走する特異な世界観から、本編での絡みが抑えられていた涼風コンビですが、他人から感謝されるに値する素晴らしいスキルを有しながらも、彼女達が守り続けているスタンスに起因して全てをコントのネタとして使ってしまう、そんなプロ気質の、貫徹された笑いに対するストイックな「美学」を垣間見れてまた一つスケブの奥深さを楽しめたお話になりました。 不思議そうな後輩達を尻目に颯爽と立ち去り、仕込んだテープネタで余韻を醸し、総体として「なんだか不可解だけど何とかしてしまう涼風コンビ」という、キャラとしての体裁を維持した上で造詣を増した演出には感心頻りです。また、彼女達涼風コンビが登場する際に流れる、三線とウクレレのゆったりとしたBGM「微笑みのもと(サウンドスケッチブックサントラ)」がとても雰囲気に合っており、改めて涼風コンビがスタッフに愛されているのだな、としみじみ
もし二期目があるのなら、彼女達の活躍をまた見てみたいものです
スケッチブックは、もう10年を超える連載作品なんですが、ずっと変わらずのんびり・まったりと、そしていつの間にかキャラが増えていたりと、それでもずっと同じだった感じがするという、不思議とゆったりとした気分で見られるコミックスです。 コミックスは出版社によってはカラーの絵を入れてちょっと値が張る物がありますが、ブレイドコミックスはカバーと最初のページを除くと入ることはありません。それだけに、あらためて(カバー表紙を飾った絵もありますが)カラー絵をミニ画集としてまとめてつけて初回限定版としてくれたのは、素直に嬉しかったりします。価格もまあこれくらいなら…というところでよかったと思います。 そうそう。この初回限定版と通常版は、表紙の絵が違っていたりします。でも、どっちでもいいか、と思えるところがこの作品のまったり感をあらためて感じます。
マッグガーデン刊・月刊コミックブレイド連載/小箱とたん原作 「スケッチブック〜full color`s〜」TVアニメ第9,10話を収録したDVD5巻です。 ある町の高校を舞台に日常風景を切り取ったようなゆったりはんなり進む 穏やかでとっても平和でちょっと楽しく癒される作品です。 「カレイドスター」の平池芳正&佐藤順一コンビが丁寧に作りこみ、 とても良い色を描き出しています。 (総合5/10点)
Page.09「ナニかのために」★★★☆☆5/10点 テスト直前の効率良い勉強方法とは? めずらしく学生本分に立ち返ったような雰囲気です。 でも緊張感はさっぱりで(笑)、どうもみなさん現実逃避気味。 楽しんで勉強する着眼点の良さはなかなか興味深いものの、 やっぱり日々の積み重ねの重要性に帰着するお話です。 方法以前に勉強することそのものが大切ですよ。目的意識もね。
Page.10「出会いの先」★★★☆☆5/10点 今日はみんなで楽しく写生会。#05同様、またも引率役の先生のやる気ゼロ(笑) 裏山といえど、自然の中にあるいつもの秋の風景が違った色、形に見える 季節感と心のゆとりをのんびり捉えています。デジカメ少女の正体も 明らかになり、秋晴れの空をぼんやり眺めるような穏やかな1本です。 突然のゲストのわんこも愛らしく、思わずふもふもしたくなる癒しキャラにはんなり。 ただ、特別な印象は薄いためかやや変わり映えしないのが残念。
マッグガーデン刊・月刊コミックブレイド連載/小箱とたん原作 「スケッチブック〜full color`s〜」TVアニメ第5,6話を収録したDVD3巻です。 ある町の高校を舞台に日常風景を切り取ったようなゆったりはんなり進む 穏やかでとっても平和でちょっと楽しく癒される作品です。 「カレイドスター」の平池芳正&佐藤順一コンビが丁寧に作りこみ、 とても良い色を描き出しています。 (総合7/10点)
Page.05「ねこねこの日」★★★★☆8/10点 ねこにも色々あるんだなぁ(笑) ミケを主役に猫さん達のご近所付き合いを描いています。 方言、世相などやたら人間臭い言葉や行動、話題を盛り込んで 奇抜ながらまったりしたコントに近い笑いで楽しませてくれます。 特にダンボール箱+「拾ってください」の定番を覆す、 試行錯誤の拾われ術談義が最高でした。
Page.06「夏の想ひ出」★★★☆☆6/10点 夏休み。ダダこねた先生の発案で美術部は「美術室」合宿へ。 普段と違った学校の見え方と空の入部とを照らし合わせた今を描く 丹念な描写に安らぎます。各々の変わった個性も色々飛び出し、 終始苦笑いと微笑ましいやりとりがいい感じ。 夏と町と人をゆったり捉えたのんびりした1本です。
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