話の長さは2巻半(3巻の後半は読み切り漫画)で、アニメで言うなら良作OVA。
連載当時、こんな面白い漫画を打ち切りにするジャンプは今後大丈夫か!?
と思う事もありましたが・・・単行本で改めて見返すと、
その打ち切りが決して悪い方向には働いておらず
むしろ適度に広げられた風呂敷を、見事なまでにたたみ
一つの作品として、本当に綺麗に纏まっているな・・と。
少ない話数ながら、どの登場人物も今に至る経緯などがしっかり描かれ
それぞれのドラマが有り、それが1つに繋がっていく・・・
この作者さんは本当にこういう描き方が上手く、
この巻に同時収録されている読み切り「DISPENSER」も
アスクレピオスに負けず劣らずの良い作品です。
全3巻と読みやすいので、興味のある方は是非手にとって読んで頂きたいです!、
既に連載時に読まれた方も、3巻には本編の裏で起こっていた
「ポスターレのショートストーリー」(あくまでショート)も追加されているのでオススメできます。
主人公は、ジュリアス・シーザー最大の敵だったヴェルチェンのその同盟部族の跡取りだった少年です。なんだかややこしいですが、本のタイトルからすると、この子供が大きくなって、あの軍事的な天才となって帝政ローマの始祖の方のもとで活躍する話になるはずなので、ずいぶんと先の長いお話で、今のこのあたりのお話はそのための前振りということになります。
(ただ、人気が出ないとどこで打ち切りがあるかわからないので、下手をしたら成長したあとの姿が描かれないで終わるのではないかと、ファン一同一抹の危惧を抱いていたりましす。大丈夫かなぁ、心配だなぁ)
そんなわけで、主人公の少年の活躍もさることながら、今回はのちの帝政ローマを築き上げる彼もインターミッション的に初登場したあとは、ジュリアスシーザーvsヴェルチェン戦いがメインとなります。ガリアを一つにまとめるためには旧友の片目をもつぶし焦土作戦さえも厭わない戦いの鬼であるヴェルチン。戦を心から楽しんでいるシーザー。二人の勝負の行方は「ガリア戦記」や「ローマ人の物語」で知っているのですが、それでも漫画的にどう展開するのか、どれだけ主人公の少年をそこに絡めてうまく話をもっていくのかなど楽しみな部分が多いです。
日本の戦国時代の漫画がたくさんあるのに比べて、ずいぶんと手薄なこの時代の漫画なのでぜひとも長く続いてほしいところです。
少年漫画らしい泥臭さもあるけれども、丁寧なタッチの書き込まれた絵。 一巻からと比べ、明らかに凄くなってます。
兄弟愛と破壊の組み合わせ、なにより終わり方が好きでした。
新作、アスクレピオスも買いたい。
最初っから最高に面白くて、打ち切られたのが残念でならない。 もっとこのマンガの良さの分かる年齢層向けの雑誌で連載していたら普通に看板作品になっていたんじゃないかと思う。 内水センセの次回作に超期待
主人公が戦うシーンがスピード感があり、次がどうなるのか分からないほどのハラハラドキドキとさせる内水先生の漫画は好きです。 これはおそらくアクションマンガの分類に入ると思います。 続編希望で星4つ。
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