決して絵がうまいわけでもなく、わかりやすい感動を与えてくれるわけでもない。読んでるときフラットな感情でいるのだが、なんともいえず華倫変の世界に引き込まれていく。ひょっとしたら今までで一番繰り返し読んだ漫画かもしれない。好き嫌いはハッキリ分かれるでしょうが、この感じは読まないとわからないと思うので一度読んでみて下さい。
華倫変はエロ、グロ、キモなんで万人にはススメません。 世の中に狂気の存在を知りながら見ないようにしている人間には凄くトラウマになるハズ。 例えば異常性を正当化する性犯罪者の心と同調するような怖さ? 好奇心から井戸をのぞいて深淵から引き込まれるような不安感に似てるかも知れない。 華倫変よりグロい表現や怪奇な心理描写が優れた作家は山ほどいるが、彼の世界観はそれらと比較されるものでは無い。 いくつかのラストにある、せつない余韻がせめてもの救いです。それは儚いけれど美しい
読んだ人にしか分からない。。。 心の奥底にしみる読後感。 とにかく、心を空っぽにして読んでみて下さい。 深すぎます・・・
|