読みやすくって、面白くって、共感できて、一気に読めました!
うん。理想を掲げて、理想を目指して、取り組んでいる著者の姿に可愛らしさを感じます!!
テレビの再放送で見ました。娼婦(大谷直子)、土工(佐藤慶)、少年(鶴見辰吾)、三者三様、それぞれの人生が抱える心の傷を丁寧に描きながら、偶然の事件と言うより、引き合うべくして出会い、起こるべくして起こった事件としての描かれ方が絶品だと思いました。
私がこの「天城越え」を純文学だと思う理由は、犯人が純粋だからこそ罪を犯したと言う点、そして犯罪者であると同時に、娼婦(大谷直子)と土工(佐藤慶)の魂の救済者(救世主)にもなっていると言う点です。この描き方が、この映画の深みと奥行き、ただの推理小説では終わらせない純文学(名作)なのだと私は思いました。
土工(佐藤慶)の「これでやっと死ねる」と言う、穏やかな喜びの微笑み、そしてその裏に隠された孤独と絶望が(佐藤慶さんの表情が)、強烈に脳裏に焼き付いて今も離れません。
☆ストーリー☆中年独身男の岩園(竹中直人)は早朝ランニング中の女子高生クニコ(小島聖)を気絶させ誘拐します。その後、監禁、飼育と物語は進んで行きますが岩園の努力が実り最後にはお互いが求め合う関係になるという物語 ☆感想☆希代の三枚目俳優竹中直人の演技と小島聖のエロティックかつ豊満な若い裸体が光ります。繊細な所まで神経は行き届いているとは言い難い(例えば眼鏡の選び方など)ですが、少人数、密室、犯罪という暗く陰惨なテーマを96分間を展開の早さで飽きさせず見せてくれます。 脚本は故松田優作夫人の美智子さんで女性の観点からクニコの心理描写がよく描かれていると思うのですが、一部の女性には拒否反応がでるかもしれません。総合的に見て監督が「和田勉」というハイリスクを背負っている(苦)割には大変良い出来ではないでしょうか。濡れ場も多く、小島聖ファンならずとも必見で、ファンなら3枚買いましょう。。 今回は映画としての完成度(私は小物や音楽が不満)はそれほど高くないと感じられますが、続編がでているのでそちらに期待したい所です。
ど素人の私にも分かり易い内容で、楽しめました。 事業再生ファンドとかって、ダイエー再建とかで世間を騒がせているような・・・。でも、いったい何?たまに新聞を賑わすことはあっても、正直なところよくわからないものでしたが、今更聞けないし、聞いても知ってそうな人もいないし・・・。というような私がこの本にめぐり合い。雲が晴れた気分です。 文社から、「買収ファンド」「再生ファンド」という新書が出てますので、その順に読んで、それからこの本を読むことをお勧めします。本書の著者は、経済記者で、事業再生ファンドについても素人だったようなので、ひょっとして私とレベルが同じくらいなのかもしれないが、その記者が徐々に取材を通じて成長しているようで面白い。
タイトルに「精神力」とあったので、心を鍛えるみたいな硬い内容の本かと思いましたが、実際には、自分の生き方、未来の自分を明るく思い描く事が出来るような内容でした。筆者が最後に書かれているように、この本は、今、心に重荷を持たれている方に、是非読んでいただきたい本です。フッと心が軽くなり、楽になると思います。
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