戦国時代へ現代の若者がタイムスリップというのは、すでに定番モチーフとなりつつあるくらい作品が多いですが、やはりこの人の手に掛かると一味もフタ味も違います。 「女子高生が足軽」というこれまた意外なシチュエーションですが、中身を読めば「なるほど!」とうなずけるでしょう。 ホント、似てますよね。
設定としては、タイムスリップした女子高生が城の若様に一目惚れと少女漫画っぽいのですが、足軽である以上お城の殿様に近づくだけでも苦労の連続です。 お姫様になって結ばれるなどと到底思えない展開ですが、あとがきによればラストから思いついたとのこと。 タイムスリップモノのラブロマンスは、ラストのパターンが大概決まってますがどうも違う形で迎えるようです。 なので最後まで目が話せないですね。
中身は完璧ギャグですので、ラブロマンスを求めている人には向かないかも。 でもこの作者の作品でラブロマンスを求める人もいないか。
森本氏の作品の共通した特徴はどたばた恋愛ラブコメ+でもホロリとくる内容って感じで見ていて良くも悪くも期待を裏切りません。 信長のシェフも実写化されたし、これもドラマ化しやすいコンテンツだなと。
仲間由紀恵の好演でもう期待以上の作品に仕上がっています。僕は2005年の方を先に見て「熊」が在校生だったころの3−Dはどうだろうとページを開けました。こっちの方が後のほうより就職、進学がいいのにビックリ。特に特筆すべきは、松本潤が早稲田、慶応の両方に受かっていながら、なおかつ青春特有の「自分は本当にこれでいいのかな?」と思い悩む。またいらだつ。けんかをする。暴力をふるう。それを止める教師がいない。否いる。大江戸一家のヤンクミだ。2005よりマイルド。卒業旅行でも教師ぶりを発揮。それを生徒がいやがらない。信頼関係がないとやっていられません。最大の教育環境は教師自身である。との名言を思い出します。是非、この卒業のDVDと2005年の間のお話を作っていただきたいです。スターウォーズでも各話の中間ともいうDVDがあるように。
久々の新刊です。新キャラのベテラン刑事富士さんと京都府警の西谷さんがイイ味だしてます。是非またお会いしたい愛すべきキャラです。
本編はテレビの未公開シーンもありますが、テレビで放送された「ごくせん同窓会」で紹介されていた内容でした。
私のお薦めは「特典ディスク」です!!
出演者のインタビューでは、撮影の裏話やNGシーンそして赤西くんが流行らせたかったモノについて語ってくれています。これを見てまた流行するかも知れませんね。
|