登場女優が豪華。ダンスもエロチックだけどヘルシーなセクシーさ、特にペネロペ・クルスは。
男性が描く理想の女性が外見・キャラクター両面で一人一人登場。女性の数だけ理想があるかのような印象を受ける。
各有名女優のバックや脇をつとめる人達も綺麗どころ。それでも、有名女優にはかなわない。画面の大小に関係なく、目が引きつけられる。
あらためて、セレブの女優の実力を外面・キャラクターの双方から感じた。
というわけで、ストーリーは大したことないが、ストーリーを無視して良いほどの女優の美が映画の全てを補足してくれている。
ヒップポップ、ラップそしてジャズの緩急ある歌唱法。ダンス力抜群だしファッションにも凝っていて、いま旬の美貌のグローバルなアーチストである。この人の才能は、大御所セルジオ・メンデスによって見抜かれたところが大きい。ファーギーはブラック・アイド・ピーズに後から参加したのだけれども、セルジオ・メンデスのメンバーとともにPVで「マシュケナダ」や「ルック・オブ・ラブ」を歌っている。 いわば約10年の下ずみ生活を経て努力の末、一躍ブラック・アイド・ピースのメーン・ボーカルとして躍り出て「モンキービジネス」で大成功を収めた。シドニーコンサートの「ぶっ飛びぶり」は度肝を抜かれたものだ。 今年33歳の遅咲きの歌姫。体の鍛え方が違うから、声がとても楽に出ていて気持ち良い。そして天賦ともいえるリズム感。JLOに続く努力のアーチストとして評価されて良い。 本作品にはPV6曲が収録されているがどれも凝っており、この人は映像抜きでは語れない。
ダニエル・デイ・ルイスが、マザコンかつ女性好きな、売れっ子映画監督を好演。 その「さま」が、いかにもって感じで、秀逸です。まず、ファッションと帽子。 いつでも、酒とたばこと女な日々なんだな、というのを、その見た目から プンプンさせている演出は、かなり確信犯です。
それに、妻役のマリオン・コティヤールは、マジで美しい。 その他、豪華陣は、カメオ出演かと思いきや、結構、要所要所と クライマックスで、総出演で、画面自体が豪華なセットと相まって、美しく 仕上がっています。
お話自体は、まあ、たぶん、フェリーにを意していることは明らか(たぶん)。 原作のブロードウエイのミュージカルは知りませんが、映画の舞台が チネチッタにしているところが、すでに、8 1/2とか、そんな感じをほうふつと させます。
それにしても、ある映画監督の人生の頭の中を、上手に構成して、夢幻の世界を 演出しているので、ミュージカルが苦手な方でも、たぶん、鑑賞可能なのでは ないかと。(想像ですが)
ニコールキッドマンは、あんまり出てません。 ペネロペとジュディーは結構出てる。 ケイト・ハドソンのダンスシーンは結構迫力とカメラワークがすばらしい。
才人、ロブ・マーシャルの手腕が生きた佳作です。
ブラック・アイド・ピーズのアルバムに入っていてもおかしくないような曲だけでなく、バラエティに富んだ内容で最後まで飽きさせない。そればかりか歌唱力の高さを聞かせるバラードあり、あえて抑えて歌い曲の良さを引き立てる佳曲ありでフトコロの深さを感じさせる。歌えて踊れてカッコよくセクシー。もはや「BEPの」という枕言葉を付ける必要もなくなった。ビッグな女性シンガーの誕生!
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