ハードロック・ファンなら先刻ご承知のブラック・サバスのギタリスト、トニー・アイオミの自伝です。彼は日本ではリッチー・ブラックモア等に比べて知名度は低いですが、英米ではヘビーメタルの創始者として大変な尊敬を集めています。彼のバンドであるブラックサバス自体が現在ではほぼ解散状態である(ただしこの週末に再結成が発表されるという説が濃厚ですが)とはいえ、40有余年の歴史を持つだけあって、やや駆け足で振り返っている感は否めません。380ページの本に90も章があるので、一つ一つの挿話はごく短くまとめられています。
インタビューをTJラマーズという人が文章化したもののようで、会話体なので読みやすいですが、少し深みに欠けます。ただ第三者では知りえない事件の背景も盛り込まれているので、サバスのマニアには面白く読めると思います。
また普通はあまり語られることの少ない有名バンド同士の交流(たとえばブラックサバスとレッドツェッペリンとの親交とか)にも興味を惹かれること請け合いです。
私自身大変なサバス・ファンですが、ロニーの後任としてマイケル・ボルトンがオーディションを受けたとか、ロニーとアイオミの最初の共作とされるChildren of the Seaが実はオジーのいるころ原型はできており、オジーの歌っているバージョンもあるとか、初めて知る事実もありました。
あと写真が少し少な目(カラーの写真が真ん中に16ページぐらいあるだけ)なのが残念な点ではありますが、洋書はこういうのが通例なので仕方ないかもしれません。
オジー・オズボーンの伝記は邦訳が出てますが、トニー・アイオミのは出るかどうか微妙なので、ファンの方には原書で読まれることをお勧めします。
1996年リリースのハンクマーヴィン&シャドウズのトリビュートアルバム・・・参加しているメンバーがとにかく凄い!!(曲順に)リッチーブラックモア・ブライアンメイ・トニーアイオミ・スティーヴスティーヴンス・ハンクマーヴィン(!)・ピーターグリーン・ニールヤング&ランディバックマン・キースアーバン(この人誰?)・アンディサマーズ・ベラフレックとよくぞ集まったと言う面子・・・ライナーはピートタウンゼントが寄せています。それだけハンクマーヴィン&シャドウズは、とてつもない影響を与えているのでしょう・・・特にリッチーの参加は、やはり驚きますね。ブライアンメイの曲ではリズムギターがリックパーフィット&フランシスロッシのSTATUSQUO隊、トニーアイオミの曲はドンエイリー(Key)・ニールマーレイ(B)・ベヴベヴァン(Dr)・ゴードンギルトラップ(AC-G)、ピーターグリーンの曲ではニールマーレイ(B)・コージーパウエル(Dr)の強力リズム隊、ピーターフランプトンの曲ではエイドリアンブリュー(G)、キースアーバンはアーマンドサバルレッコ(B)・スチュワートコープランド(Dr)の豪華リズム隊、アンディサマーズはジェリーワッツ(B)・グレッグビソネット(Dr)の職人リズム隊、ベラフレックはヴィクターウッテン(B)等サポートメンバーも超豪華。個人的に聴いた事のないバンドですが、本人やっている5曲目(LIVE!!)を聴くと、やはり円熟味のあるプレイは最高だと思います・・・一緒にギターを弾いているのはハンクの息子なのかなあ、結構弾きまくるギタリスト!!参加ミュージシャンにピンときたらゲットでしょう!!
2012年リリース。偉大なるブラック・サバスでの栄光と挫折、ソロでの偉大な大復活劇、彼を絶望の淵に追いやったランディ・ローズの事故死、家族との離別、現在の妻シャロンに対する殺害未遂罪での投獄… 本当に何故未だこの世に彼が存在しているのかが益々理解できなくなる数々の伝説を彼の息子であるジャック・オズボーンが製作/企画を務め、“狂人”オジー・オズボーンのこれまでの人生と“クリーン化”に成功した現在の姿を捉えたドキュメンタリー映画。サバスのメンバーや家族は勿論、ロバート・トゥルージロ、ヘンリー・ロリンズ、ジョン・フルシアンテ、トミー・リー、そしてポール・マッカートニー等、彼を慕い尊敬する人間たちからのコメントも必見。特典映像として、未公開映像や特別インタビューなども収録。
日本のSIGHというバンドの未来さんのコメントが一番全てを集約していて良かったです。 タッカンが好きなR.A.T.Mが嫌いと言うニイハラさんのコメントは笑えました。 本編は期待したより面白く無かったかも・・・ノルウェーのキワモノなブラックメタラー逹は面白かったが
ヘヴィなリフから繰り出されるグルーブ。現在のヘヴィロックは全てこの人のギターから始まったと言っても過言ではないトニー・アイオミのソロ。 既に活きた伝統となりつつあるそのスタイル、そして彼がつくりだせばブラックサバスができあがってしまうと思えてしまうほどの個性。 しかし、本作ではいい意味で裏切られた。本作ではブラックサバスとは全く異なるトニー・アイオミ「独特」の世界を、自らのスタイルを裏切ることなく堂々と最新のトレンドもとりいれて表現している。 ゲストヴォーカリストに様々なタレントを揃えているが、彼ら(彼女ら)の個性も活き活きとさせながら、決してこの多くのタレントにあわせるのではなく、反対に彼らが「アイオミ」の世界にトラップされている。 ブラック
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