海千山千の二人の懐の探り合い。 このお二人、この本のメインテーマでは同意しているかもしれないけれど、それ以外では路線がちがうのでは?。 そのあたり、互いにさぐりつつ下手なこと言わないように。ほめあうと言うより、おだてて隙をさそうような。おだてられて、のったら最後。そんな火花の散り方がスリリングで興味深かった。 うがちすぎた見方かもしれないが。
肝心の内容は、国家にとって情報戦略は大事。ということ。
「あわせ鏡」の佐藤龍一の歌を聞いた。 昔の相方伊藤薫は「ラブイズオーヴァー」などのヒット曲の作曲家として有名になった。佐藤龍一はこんな形で帰って来たのか。 ひとつひとつの言葉が心に刺さる。 最初に「なけなしのジョニー」のピリッとギターを聞かせてくれる。 「サークルゲーム」は”翼を広げて” ”君を守りたい” ”自分を信じて”などの決まり言葉ばかりの唄ばかり聞いている若者たちにわかってたまるか。あの時代を生きてきたものの宝物がわかるものか。 「生まれてこなかったものたちへ」で自分が生きている事自体がいかに貴重な事なのかを歌い、「迷子のデスティニー」で悲しみのどん底からでも生き続けてゆく自分を歌う。 無くして初めてわかる大切なもの、それはこのアルバムが体現している。
\(▽ ̄\( ̄▽ ̄)/ ̄▽)/ヤッタァー!!
どれだけ待ったことか… 問答無用、四の五の言わず、当然買いです!!
現在の日本を取り巻く「危機」について、「インテリジェンス」に通じた二人の論客の対談であり、一気に読ませる。 佐藤優の発言の中で「沖縄」に関する部分が印象に残る。一部要約する。 「『民族』というものが想像の共同体』(B.アンダーソン)であるとすれば、沖縄の『亜民族意識』に注目しなければならない。歴史を見れば、沖縄の感覚は純粋な日本民族ではなく、むしろ日本の外部世界の一つである。だから、ハンドリングを間違えると分離独立傾向が強まっていく。沖縄の『甘え』ではなく、本土が沖縄の『主体性』を認めないなら、独立するなり、中国でもどこへでも帰属するという危険性がある。すでにそうした動きは現実のものとなりつつある」 もちろん、佐藤優は、沖縄が日本国から分離することを望んでいない。彼の「新しい帝国主義論」になるが、日本は、沖縄やアイヌといった「亜民族」つまり外部世界を柔軟に礼節を持って包摂する品格ある帝国を目指すべきだという。(沖縄人、アイヌ人は「原日本人」とも呼ぶべき縄文人であるという説が有力である。また、中世の「おもろぞうし」が日本語であることも間違いない。佐藤の言う「亜民族意識」が人類学的に正しいかどうか分からないが、現実に沖縄人がそう考えているのなら考慮しなければならないところだろう。ただ、沖縄人の国際政治に対する理性的な判断があるのかどうか、いつも疑問が残る。韓国人もそうだが、常に被害者意識を持ち出すことはダンディでもハンサムでもない) また、「EU」は、ヨーロッパが形成した「新しい帝国主義の一形態」という指摘は、非常に斬新な観点である。 佐藤優、手嶋龍一両氏の読者は、いつものように、日本を取り巻く中国、韓国、ロシア、北朝鮮、アメリカ等とのインテリジェンス戦争に関わる詳細で興味深い知識を手に入れることができるだろう。イランが鳩山元首相を取り込んだすごみのある工作の真相も聞き出せるに相違ない。 「中国を喜ばせた石原構想」と佐藤優は言う。 しかし、石原慎太郎の尖閣購入構想が、中国海軍の傍若無人な振る舞いと官製デモ、日本企業襲撃を生み、その結果、中国の西太平洋支配の野望と変わらぬ中国人の本質を日本と世界の人々にあまねく知らしめた。その宣伝効果は、「尖閣に領土問題が存在することをアピールできた」などという中国のケチな成果とトラップリングとは比較にならないのではないか。
素晴らしいです。
去年映画館で観たときにものすごく衝撃をうけました。 この人の世界観、音楽観、がそのままラッピングされている。 待ちに待ったDVD発売でした。
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