スライドギターの第一人者であるライクーダーのファースト。奏法はすでに完成されているけど、ここから彼の音楽の探求が始まる。
映画の方を観て気に入った人なら、このサントラは必携!絶対満足できると思います。既成の曲はなく、この映画のために用意された曲ばかりだからか聴いていると映画の情景が浮かんできて興奮が甦ります。主題歌ともいえるファイヤーインクの2曲(1,6)は、ジム・スタインマンの作。ミートローフやボニー・タイラーのプロデュースで知られる人で’屋上に階を重ねるような?’ドラマチックな作風が特徴的でここでもコテコテに盛り上げてくれます。このサントラからの大ヒットは、映画では黒人4人組ソレルズ(実はダン・ハートマン)が歌う(8)(全米6位)。ソウルフルなポップで、何度聴いてもいい曲だなあと思います。ダン・ハートマンのベスト盤でよりディスコっぽくパワーアップしたバージョンも聴けますが、やっぱりこのソレルズ版が良いです。
ライ・クーダーのボーカル曲が1曲入ってますが、劇中で流れるスライドギターをフィーチャしたスコアも別に出して欲しいなと思います。
この盤、特に紙ジャケ仕様でもなく何がLIMITED EDITIONかと言うと値段が初回限定価格ということらしいです。
スライドギター、マンドリンと多彩な音色で聞かせるアメリカンミュージック。 ノスタリジーの世界に触れホットする至高の時。
ヴェンダース監督が撮ったドキュメンタリーものの中では最高傑作だと思います。ずべて実在のキューバの音楽家たち。ライ・クーダーが偶然発掘しなかったら、そのまま埋もれていたかもしれない人たち。老いても衰えない歌唱力やピアノ演奏、というより老いてむしろ個性が際だったのだと思います。「いつになったらカーネギーホールで演奏できるんだ?(という内容のセリフ)」「言葉さえわかれば。これからニューヨークで仕事したい!(と言う内容のセリフ)」人生に自信をなくしそうなときに是非見て欲しい映画です。また、60歳以上のの方にぜひおすすめです。泣けますヨ。
ロック界出身のフィルム・ミュージック・コンポーザーとしてもライ・クーダーはかなり活躍している。その意味ではランディ・ニューマンと並んでいまや映画界でも有数の作曲家だ。
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