高校の時、
渋谷NHK放送センター近くの楽器屋にあった400S(Strings,Flute,Brassの3種だった)を鳴らした。
店員が上蓋を開けて中を見せてくれたのを思い出す。
いや〜、これがあのメロトロンかと思うと感動しましたよ!
器用貧乏とはこの人のためにある言葉ではないか。そのIan McDonaldが30年以上の長いキャリアを経てリリースした初のリーダーアルバム。傑作ではないが佳作揃いでMcDonaldの性格が滲み出る味わい深い作品に仕上がっている。McDonaldのか細い声をサポートすべく重厚なボーカリスト軍団が馳せ参じており、McDonaldのアルバムということを忘れてしまう程、いずれもぴったりと嵌った楽曲が楽しめる。John Waiteの憂いを帯びた『You Are A Part Of Me』、John Wettonが男の哀愁たっぷりに歌い上げる『Forever And Ever』、そのまま『青い影』に繋がっても何の違和感もない『Let There Be Light』(歌うはもちろんGary Brooker)。極めつけは盟友Lou Grammが歌う『Straight Back To You』。この曲なんぞはMick Jonesが書く曲以上に全盛期の”The Foreigner”という面目躍如で、Foreignerファンならこの曲だけのためにこのアルバムを買う価値があろう。「この人、Bill Evansが好きなんだな」ということがすぐばれてしまう
ジャケットといい、私は妙に好きなアルバムです。
うーん。。。本当にオーステェンのファニーですかね? イメージが全然違っちゃいました、と私は思うのですが。ただいつ見ても19世紀のイギリス、特に貴族階級の生活、マナー、習慣、お城、あーっ魅了されてしまいます。
六つの話は幾つかが少しずつ交じり合いながら進む。青年の見るジンの正体も明らかに成り、全ては収まるべき所に収まる。それぞれの主人公が迎えるハッピーエンド。作者は事件を描くのではなく未来のイスタンブールを描きたかったのだろう。テロ組織については一応軸とは成っているもののこの物語の中ではさほど重要では無いのだろう。
最後に・・・ハンナバーベラの「大魔王シャザーン」のくだりは嬉しかった。多分アメリカでも多くの読者は此処で手を叩いたのでは無いだろうか。