この監督の前作は見てないが、チラシを見て面白そうなので映画館へ。
全くの楽器素人の出演者が一から練習してビッグバンドのスタンダードを演奏する物語。私たち世代はかっての「
上海バンスキング」の感動を思いだすが、この映画も期待にたがわず楽しめた。物語の舞台設定を山形の田舎の高校にしたのが成功要因のひとつでしょう。結果、この物語は嫌味なく、自然なリ
アリティを獲得している。友達のいない青春なんてつまらない。勉強ができなくたって、何か夢中になれるはず。女子高生達も予期せぬ形で、ビッグバンドのグループをつくる。そして、夢中になっていく。演奏にあたっては何ヶ月も合宿したそうだが、大変とは思うが、それ自体が楽しかったのではなかろうか。おそらくこの映画は、こうした訓練と並行して順次撮影したのだろう。みんなが上手くなっていくのがわかる。最後のコンサートはちょっとした感動もの。暗い話題が多い時代だが、人と人が繋がり、一緒になにかする、その楽しさが伝わってくる。形だけの祭りではなく活きた「祭り」の素晴らしさ。そして、人間は1人だけど1人では生きていけない、人間は孤独だけど1人ではない、そんなことも語っているかのようで、気持ち良く楽しめた映画だった。最近、日本映画もどんどんいい映画が出てきているようで嬉しい。
Shall We Dance?、ウォーターボーイズなどを送り出したアルタミラピクチャーズから、これも同系統の作品。ダメキャラが、紆余曲折を経て、何かをやり遂げるというお決まりのパターンだが、総合的にウォーターボーイズを上回る出来となっていると思う。
竹中直人がいつもの役どころで楽しいし、本仮屋ユイ子が飄々とした味で、映画を面白くしている。理屈ぬきで楽しめる。
最初はへたくそなんですが、それがだんだんとスウィング出来る様になっていく・・・・
そしてラストシーンの演奏シーンは圧巻です。
「天使にラブ・ソングを2」の”Oh!Happy day"を聞いたときのような感動でした!
ほんと素敵です。
劇場では周りの方に迷惑になるので、さすがに手拍子は出来ませんでしたが、もう指はリズムをとってるし、体もスウィングしてしまいました。
DVDは家で見られるので子供と一緒にスウィングしながら何度も観てます。
エンドロールも楽しめますよ♪
特典映像も豊富でガールズ達のドキュメンタリーのようで、こちらでもなんか感動しちゃいました。
劇場に観に行った時の事です。
映画が終わって、ホールに出たら高校生くらいの男の子ばっかり5〜6人の子達がこんなこと言ってました。
「俺、
ジャズやる!」
「俺は
トランペットやる!」 等々・・・・
映画の興奮が覚めやらないってとこなんでしょうね、気持ちがとってもわかります。(^^)
元気になれるし、BIGバンド聞きたくなりますよ〜〜〜(^^)
(演奏がしたくなるかも笑)
読書からしばらく遠ざかっていたある日、アマゾンでこの本を見つけました。表紙に惹かれたのと、エッセイなら読みやすそうだなと軽い気持ちで手に取ってみましたが、この本に出会えて良かったです!
中・高と私自身色んな苦痛と葛藤で一杯の生活だったので、共感することが多かったと思います。変な言い方かもしれませんが、この本を読んだことで自分と同じような思いを抱えていた人と心のモヤモヤを分け合えた気がしました。
しかし、ここまで自分をさらけ出せる豊島さんは凄いです。