この作品は、雑誌連載の「語りおろし」であることが、末尾に記されている。 口述筆記に相当アレンジした(いかにもなマツコ口調(オカマ口調))文体であること。 また、コラムの真髄であるべき論旨の組み立てなどもオカマいなしに、ダラダラとマツコさんに語らせたものを、イージーに編集した印象を受ける。 従って、本作品をマツコさんが自ら書き綴った作品なら、多くのレビューのように「コラムニスト失格」とも言えよう。 しかし、売らんかなの緊急出版という実態を考えれば、双葉社の編集さん(雇われライター?)の力量こそ批判すれ、マツコさんを槍玉に挙げるのは的外れだろう。
次に、世間の誤解がここにも凝縮されているが、マツコさんを「毒舌」とばかり受け止める人の多いことに呆れる。 彼女のような立場の人が女性それも本書で並ぶフェミニンの濃い女性にアンビバレントな感情(自分には成れない者への憧憬と、それが故の物足りなさへの怒り)を抱くことは、オカマさんの語りを聞いたものなら容易に分かること。 このアンビバレントさは本書で余すことなく語れており、今井某等のナンシー関さんのパチモンとは一線を画す、マツコさんならではの感性で、20数人の女性を丸ごと語った「愛ある叱咤」にして「恋焦がれる嫉妬」を堪能できる。
ナンシー関さんの名前を出したことでいえば、彼女はあくまでブラウン管(死語)の外からずーっと見つめての寸鉄人を刺すスナイパーであり続けた。これに対して、マツコさんはブラウン管の住人になることを受け止めており、敢えて言えばコラムニストの肩書きを売文家と読ませることも受け止めていると思う。(サイン会で言葉を交わしたが、素とキャラの使い分けをすごくされていた) ナンシーさんが孤高のスナイパーとするなら、マツコさん愛あるテロリストか? その思いのままをガンガンと語りつくした本書は、掲題のとおり、オカマの語り(本来のマツコ節)が好きなものには、迷わず★5つです。
しかしまぁ「辛口」「毒」こそコラム的な読み方が多いってのは、おすぎあたりの悪しき遺産なのですかね? 日本に正しいコラムニストが育たないのは、読む側の資質なのかなぁとまた思わされました。
大人向けの商品だと思う。子供の激しい扱いには向いていない。
買って間もないのに子供に扱わせていたら、剣をさすと出るはずの声が出なくなった。 耐久性は低く感じられた。大人が丁寧に扱えば大丈夫かもしれないけど。
それでも話題性や楽しさでは群を抜いた商品だと思う。
思ったより収録話の数が少なかったのが残念でした。 せめて10話くらい入れて欲しかったです。
著者マツコ・デラックスさんの、本音トークがそのまま活字と なった「続・世迷いごと」は、たいへん機智に富んだ内容と その構成力は素晴しい。
常々、いろんなメディアに取り上げられるさまざまな業界の 有名人を独自の視点で、見つめている。女子アナ、80年代 アイドル、2世代タレント、男性司会者、女性政治家など・・。
多様な職業で活躍する著名人に対して、辛口の批判が目に つく一方で、メディアに翻弄され、疲弊した弱さを見せる 有名人には、冷静かつ客観的に自然なアドバイスを送ってい る。見通しがよく非常に的を射てるのである。
「ブザマなものを、ブザマなものとして、晒している方が・・」
冒頭に書かれた文章が、本書の全容を物語ってている。 マツコ氏の様な上司のもとで、働いている自身を想像しながら 読むと結構、深く理解できそうである。 最終ページまで一気にを読み終えることができたのだ。 充実の一冊といえそうである。
初めてでも超簡単、庖丁切れ味がまるで違う、これには使用してみてびっくり、価格的には他にも廉価なものは多々ありますが、思い切って購入して後悔はありませんでした。
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