アフターマンを子供のころ立ち読みして、未来はこんな動物がいるようになるのかぁ…と思うと楽しくてドキドキしたのを覚えているけれど、こっちの未来はさらにぶっとんでます。500万年後はまだ感覚的についていけるけど、もっと経つと鳥や哺乳類が虫よりも弱くなってしまったり、地球の生き物とは思えないようなものが地上を歩き回るようになるとは…。けっこうショックな世界でした。脊椎動物が一番繁栄してるのが当たり前のように思っていたけど、それも地球の長い歴史から見たらたまたま条件がよかっただけの一時期のことなんですね~。
絵よりも文章が多くて説明が詳しいので、こんな動物本当にありえるのか??と思うようなものでもだんだん納得してしまうし、読み物として面白い。読み終わったあとはなんだか長い旅からやっと戻ってきたような気分で、飼ってる魚をみてもこいつも大きいスケールで見れば人間と兄弟みたいなもんなんだなー思うと妙に親しみを感じてしまいました。
某ホテルのアメニティとしてあったのをたまたま利用したところ香りがとても気に入り、探しましたが同じものは見つけられず、しかし近いものとして購入してみました。結論としては、さすがブルガリだけあってアフターシェーブとしてもフレグランスとしてもとても気に入っています。香水とかコロンまでは必要無いにしてもさりげない香りも多少は欲しいというオヤジにも満足できます。
Gary Burton(プロデュース)、小曽根真(作曲/p)、Bill Pierce(Ss), Eddie Gomez(b), Tommy Campbell(ds)
若い頃から音に気高さがあり、でもそれを奢らず自然でしなやかな演奏をみせてくれるのがフレッシュな小曽根氏の魅力です。その音楽は非常に清々しく、音が輝いて吹いてくるようです。
ジャズの“美しさ”をみるようでした。
この2ndにもそれは溢れています。序曲は前作の「クリスタル・ラヴ」にも負けない流麗なキラーチューンです。といっても主旋律にはソプラノ・サックスが大胆にフィーチャーされ、吹き抜けるのは当に
ブラジル音楽の風。潮の薫りも運びながら、メロディは陽光を燦々と浴びてぴかぴか光るようです。一方サックスが光ならピアノは海でしょうか。小曽根氏のソロプレーは光を乱反射し跳ねる水のようにみずみずしく、また魚のように軽やかに泳いでゆきます。他方ドラムとベースは大地に踊るグルーヴとなり、カルテットは四元素が混然一体となったフィエスタのように高揚します。
一方で静謐なのは3「After」。過ぎゆく夏のように静かで、秋の透明さが近づいてくるよう。演奏も、さざ波に黄金色の光がきらきらと輝くような
タッチです。また6「Waltz for Ronko」はベースとピアノのデュオで、これは少しのアンニュイをブレンドしたセンチメンタル。
4「Merry go round」は落ち着きの中にも知的なアドリヴが躍動し、3拍子が無限に広がってゆくような様が、非常に刺激的でした。そして最も複雑な構成で、内なる興奮を駆り立てられるのは5「Kato's Revenge」。この静かな増幅感がたまりません。中盤、周りに存分に演奏させながら、少ない音で全体の空間を作る様や、自身が前へ出るときのアグレッシヴさなど、小曽根氏の縦横無尽のプレーは聴き所でした。