なんともすっとぼけていて、キザで、ワケが分からなくて、きらびやか。実は監督自身のキャラクターに最も近い清順映画なのではないでしょうか?ショーケンの気合いもハンパではなく、ジュリー夫妻の競演も話題性たっぷり(当時)。大和屋竺と鈴木清順という「殺しの烙印」=破天荒コンビ、つまらなくなるはずがありません!傑作、と言わせてくださいっ
最近、ジュリーの昔から今をいろいろ見ています。この映画のころは、仕事や子育てに必死でたまにジュリーの姿を見たり歌を聴いても「良いなあ・・」と思うだけでしたが、この頃すっかりはまってしまいました。なんで今頃って感じですが。今のジュリーも昔のジュリーもいいです。この映画のジュリーはどうしようもない男の人の何とも言えない悲哀が自然に出ていて、こんなジュリーもいいですねステテコジュリーも好きです。田中裕子さんいいもですが、
池脇千鶴ってなんか好きです。それに
大阪の芸人さんがいっぱい顔だすのが楽しい。
田中研二 この人と僕は妙に縁があり、始め近鉄布施駅近くにあったバルバラという喫茶店で見たライブの後に、当時務めていた会社に研二さんが入ってきた。つい1週間前にライブを見たのに、 偶然というか奇妙な縁を感じました。母方か父方かわかりませんが、実家が姫路というのも同じだし、一緒に住んでいらした女性が(たぶん、今の奥さん?)僕の高校の先輩であったりとすごい共通点もありました。その後、研二さんとも打ち解けて社員で敦賀のほうに旅行に行ったり、
奈良へ遊びに行ったりもしたっけ。当時僕は70年代の英米のソングライターブームの影響を受けて随分とレコードを買いあさっていた。当然、研二にも推薦盤を紹介したり、分けてあげたりもした。研二さんのチャイリーフ
ロイドのようにというレコードを貰ってカセットへのダビングを沢山頼まれた。あの時、最後の君が代を削除してすみませんでした。
その後、1年足らずで研二さんは会社を去り、バイクに凝って
オーストラリアへ。僕のほうは会社を飛び出す勇気がなくてそんまま、いつづけました。
あれから30年、レコードはその後、心斎橋にあった吉村レコードのおやじにあげたけど、シールズレコードよりCDにて復活。それから本当によく聞き続けました。収録曲もすべて味わいのある NAKED SONGで一杯。70年代の英米のこの手の音楽の中でも私的には レイ・マトリックのサイドストリートや、サミーウォーカーのWarnerからの1枚目、デビッドブルーのストーリーズ、ラリージョンウイルソンのmonumentからの1枚目、イギリスのゲリーファーのストレンジフルーツ、ロジャーモリスのファースト、クリストファーキーニーの1枚目、ミッキージャップの作ったLEGENDというグループの1枚目、布谷文夫の悲しい夏バテ 等々 と並んで名盤10指に入る作品だと聴くたびに思います。風の噂で日本に帰られたとか聞きましたが一度会いたいですね」!!!!
池脇千鶴の存在感、沢田研二の魅力的なダメ男っぷり、田中裕子の演技力が秀逸。
豪華キャストにも関わらず、DVD化されていないのが不思議なくらい。
初監督作品・富田靖子『BU・SU』、牧瀬里穂『つぐみ』、
田中麗奈『東京マリーゴールド』等の女優の存在感を表現・引き出すことにかけては定評ある市川準監督の真骨頂。最新作(※2007/04/30時点)・
成海璃子『あしたの私のつくり方』でも、女優さんが元々魅力的な存在感があることもあって、その魅力を十分に上手く引き出してくれるのではないかと期待します。
大阪は、清濁すべて受け入れ飲み込む「日本のインド」だ!!!