ああ、このライブに行けばよかった・・・そんな後悔をしてしまうくらい素晴らしいライブでした。 清志郎とチャボ 盟友、親友、、、チャボにしか出来ない大切なステージ。 また、オーディエンスも勝手知ったる様!「そういうコールあったよな(笑)」とチャボさえ忘れていた やりとりを完全に覚えている皆さん。本当に暖かい空気、素晴らしい。 そして涙が止まりませんでした。清志郎はもうこの世にはいない、もう、会えない 青山ロックンロールショウでそれは理解したつもりだったのに、、、 でも、清志郎は心の住人としてみんなの中に生き続ける、、、 本当に素晴らしい楽曲たち、チャボの素晴らしい演奏、 清志郎たちと同じ時代を過ごした皆さんに是非。
仲井戸麗市、チャボはとても不思議な人だ。 そもそも彼が在籍していたRCって、確かに有名で日本のロック・ バンドとしてはそこそこ売れたけれど、サザンやユーミンみたい なメガヒットを飛ばしていたわけじゃない。ソロになった清志郎 も何かと話題にはなるけれど、ヒット・チャートの上位には決し て登場しない。 そのRCのギタリストだったチャボ。言ってみればナンバー2の位 置にいた人だ。でもRCの活動が停止した後も、コンスタントにC Dを出し、麗蘭の活動もこなし、こうして本も出している。そして その都度、好意的な賛辞が寄せられる。さらに処女作であるこの本 の後にも何冊かの著作を上梓している。あえて誰も言わないが不思 議な現象だと思う。 で、この本を手に取る。確かに読ませる。決して押しつけがましく ならない独特の熱さがある。この人の内向性が上手い具合に作用し ているのだろう。読んでいるだけで、この人と何かを共有している 気にさせられる。ある意味人徳の表れかもしれない。文章から覗く 不器用さが何とも微笑ましい。この人とブルースかなんか聞きなが らビールでも飲んだらさぞかし楽しいだろうなと思わせる。 この誰にも真似できない佇まい、これが彼を彼たらしめ、彼の本を 出したいと思う人が出てくる最大の要因だろう。こういうあり方は 少しエリック・クラプトンのそれを思わせるような気がするのだが、 どうか? 古井戸、RC、麗蘭、おおくぼさん(自分の奥さんを旧姓でしかも 「さん」づけで呼ぶセンスは僕はとても好きだ)について語る、そ の飾り気の無い言葉は独特の心地よさがある。昔のロックをバック に酒を飲みながら読むと結構はまります。
最初から最後までチャボさんワールド全開です。詩人でありロックンローラーと言うとボブディランの代名詞ですが、チャボさんにも当てはまると思います。本は絶版になるのが早いから、正規の値段で買っておいたほうが、よろしいかと・・・・彼女にライラックと一緒にプレゼントしてみては?
満を持して発表された、仲井戸麗市ファースト・ソロ。それまでもアルバムの中に1曲はチャボの歌う作品が入ってて(「グローリィデイズ」や「ハイウェイのお月様」、「チャンスは今夜」「ブルドッグ」・・・)、これがまたかっこよくって好きだった。 「THE仲井戸麗市BOOK」と名付けただけあって、怒り(というか、取るに足らない欲求不満)をストレートにぶちまけた1や6(今のチャボは全然怒りの表現をしないだけに・・・)、一方で4みたいにかわいらしいチャボならではのラブソングがあったり、清志郎のコーラスもばっちりでRCばりにロックな7や、ブルースの10、さらに、チャボの永遠のテーマである、過ぎ去った夏の日の記憶を辿るインストの11、などなどチャボの要素がすべて吐き出された名作です。
人生の中で、こんなに買って良かったと思えるものはないかもしれません。35年前、儚げで繊細そうだった古井戸のチャボ。チャボの曲が私の心の中を代弁してくれているようで夢中になっていた。そして今、時を経てやっと自分に戻れた私が再びチャボと出会う。知らなかったチャボの歴史をこのDVDが教えてくれました。様々なことを乗り越えてさらに素晴らしいアーティストになっている。いつまでもチャボの中には少年がいる。凄い62歳。自分の52歳という今が嫌ではなくなりました。チャボを知っている52歳の私が大好きになれた。チャボもこの歳の自分をメンタル的には実感できないとDVDの中で言っている。ホントにそう思う。ありがとうチャボ!
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