表紙の写真が文句なくかっこよく、レビューも良かったので購入してみました。確かにニューズウィークなどとは比べ物にならないくらい、「偏見に満ち溢れて」はいません。
でも基本的なスタンスとしては、80年代までの彼は素晴らしかった、90年代以降はおかしくなった(そして音楽も前ほど素晴らしくない)という前提で書いてあります。子供を
テラスからファンに見せたのも「奇行」(個人的には、しっかり抱えてさえいれば、普通の親はふざけてやってしまうことだと思うのですが)、子どもへの性的虐待もシロとはいえない、という風に思っている記者さん達が書いていると思われます。
さすがタイムで、なるべくニュートラルに淡々と書いてあり、写真もよいものをセレクトしてあると思いましたが、アメリカのメディアの視点は結局は変わらなかったんだなと痛感、少し悲しくなりました。
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09年8月に発売されたLIFEを読みました。こちらは安心して読めるし装丁も立派(TIMEのぺらぺらとは比べ物になりません)、写真も秀逸で、マイケルファンの方でアメリカの追悼本を探されている方には、こちらを強くお勧めします!