レゴのパーツを組み合わせるように乗り物を作り、臨機応変に課題をクリアしていきます。
havokエンジンを採用したゲームエンジンがリアルな物理挙動で乗り物を動かします。
技術的にも相当頑張っていると思います。
「解法」は人それぞれで「クリアライン」は存在するものの
「最適解」が存在しません。昨今のRPGやFPSの謎解きと呼ばれるものは
スタッフが答えを用意して、それを見つける事ですが、このゲームは違います。
例を出します、ある1対1の陸上レースをした時です。
相手は自分の最高速度が出る乗り物よりも圧倒的に早く、
数秒で抜かれたあとは追いつけず勝負になりませんでした。
コース上でショートカットが出来るポイントを発見したので、段差を降りるような形で
ショートカットしたのですが、姿勢が制御できずに跳ねてしまってコースアウトします。
そこで、空中で姿勢制御をするために、車の中央に風船をつけて、空中で膨らます事で
軟着陸して上手くショートカットして勝利しました。
また、後から気付いたのですが、道路が大変狭く、自分の乗り物を道路幅よりも太くする事で
絶対に抜かれないようにしたり、相手と連結して、引っ張ってもらって最後だけ加速して勝つ
等という事もできたようです。
このように、勝つ方法は色々ありますが、「どのように」勝つかはプレイヤー次第です。
他の人がどのように勝っているかのリプレイを見れるのもいいですね。
クリアする前に見てしまうと面白く無いですけど。目から鱗の解法ばかりです。
頭を使うのが苦手な人には不向きでしょう。こういうソフトこそ『頭の体操』だと思います。
一応苦手な人向けにプリセットの乗り物も用意されていますが…
評価は高いようですが、売れていないようです。
チキチキマシン某レースのような「バンカズ」の世界観も好きですが、個人的には
ハードSFやサイバー/スチームパンクな世界観だったら日本でも売れたかもなと思いました。
よくN64の名作といえば「ゼルダの伝説 時のオカリナ」、「ゼルダの伝説 ムジュラの
仮面」がフューチャーされますが、
このゲームはそれらと同等! またはそれ以上に面白かったゲームかもしれません。
もちろんプレイしたのが僕が小学生の頃だったので思い出補正というもの大きくかかわっていると思いますがw
前作バンジョーとカズ―イの大冒険をも上回るほどのやりこみ要素、謎解き、アクションが入ったこの作品。
もし2012年現在中高生です!!! という方がもしおられて、なおかつN64のゲームをやりたいと思うならこのゲームはやらないわけにいかないと思います。
XBOXでDL販売もされているのでそちらも合わせて検討していただくのがいいと思います。