コミック文庫になっていることにまったく気づかず、 たまたま目にして即購入決定。初版当時の読者でもあります。
自分がこの作品を初めて読んだのは中学生の頃だったかと思うのですが 冒頭の「夜行」で一気に著者の世界観に持っていかれました。 幾度となく読み返し「なんでこんな発想ができるのか?」と感嘆しきり。
当時、「包丁人味平」「鉄火の巻平」などなど すでに食コミックは漫画のいちジャンルとして確立していましたが 著者のようなアプローチで食を取り扱う作家は自分の知る限りいませんでした。 それだけにセンセーショナルであり、以後、記憶の残る作品となりました。
あれからン十年の時を経て、久々に読み直してみましたが やっぱり良いです! 著者の近作にも通ずる、独自の「食のロジック」が いちいちツボに入りニヤニヤが止まりません。 冷静に考えれば、そんなめんどくせえこと考えて弁当食ってる奴はいねえよ!(笑)となりますし 表題作の「かっこいいスキヤキ」にしても同様です。 著者独特の食へのこだわり方が常人の思考と温度差がありすぎて、笑いを誘う格好です。
さすがに現在、バブル時代を超えて21世紀なもんですから 涙ながらに「肉!肉!」と叫ぶ主人公に共感を得られるかはわかりませんがw (昭和世代にとって牛肉は嗜好品でしたからね) 著者の近作の読者の方には一応、オススメしたいと思います。
★をひとつ減らしたのは、言うまでもなく当時大好きだった 安アパートに住んでいるウルトラマンのエピソードが割愛されていたためです。 ウルトラ式ドライカレーのくだりが本当に好きだっただけに、そこは非常に残念!
つまらなくは無いですが1巻のノリを期待して買うと肩透かしを食います。 トレンチのおっさんがオヤジギャグ全開で現実の名所を食い歩くだけの漫画になっています。 ただ、ウンチクを語るときの独自の泉節は健在です。
とても良いです! 笑えます でも、決して軽く無い 下手なお笑いより面白い 70年代フォークの香りから ブルース、 ジャズ、ソウル、ファンク(?) 久住さんの、拘りを感じました。 YMOネタが入ってたら(あの名曲のカバー?) ☆5個だったのに 残念(笑)
やはり面白い! っこのシリーズあ何処まで行くのだろうか? 続編に期待!
何年経っても「やっぱり面白い」って思います。服装の流行が今と違うのも懐かしさを感じますね。
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