世界でもトップクラスのドラマーであるヴィニ-。きちんとしたスタジオを持っているチックコリアの御好意によりソロアルバムが実現した。中身は過激なまでに熱い
セッション形式のアルバムになった。すぐれたドラミングもあるが、彼のユーモア感覚/皮肉屋感覚も出ていて面白い。鳥肌もののドラミングが聞けます。マイケルランドーの活躍が聴き所。
2002年『RIT'S HOUSE』以来4年ぶりとなるスタジオ・レコーディング。ゲストもかなり豪華な顔ぶれ。中でもベーシストが5人も参加には驚いた(苦笑)前作『OVERTIME』ではあまり高評価でなかったもので、理解はしていたが…CDショップで試聴してみたところ..これが予想とは違いなかなかの好感触。よく使用しているギブソンL-5、ES-335、ヤマハ・サイレントギターの3本に加え様々なギターの音色が聴けた。とくにエレアコやアコギの曲が多くなっている。パーカッションも曲によってふんだんに使い分けてあって音質もよかったのである。自分のお気に入りトラックは3曲目「サウスウェスト・パッセージ」6曲目「スペルバインダー」8曲目「ポヴォ」。中でも「ポヴォ」でのP.ラッシェンのフェンダーローズ・ソロがすごい。Jazz風なアプローチでかっこいい。最近のリトナーの作品ではまぁまぁな内容だとは思う。
1994年リリース・・・まさかこの頃なんてのは、ジェフベックと演るなんて思ってなかっただろうな(笑)。超絶技巧ドラマー:ヴィニーカリウタの唯一のソロアルバム・・・多忙な中おそらく制作されたであろうアルバムですが、内容はかなり充実した仕上がりです。個人的にヴィニーカリウタを知ったのは、フランクザッパを聴いてから・・・U.K.でテリーボジオを知って、辿り着きました(笑)。とにかくフランクザッパの縦横無尽かつ複雑なリズムに、すぐさま反応出来るドラマーと絶賛されていました・・・フランクのギターソロがどっか遠くへ行ってしまいそうな時、的確にその場に戻してくれたのが彼のドラミングだったそうです。アルバムの内容はさまざまな音楽スタイルで構成されており、一筋縄ではいかない仕上がりです・・・ある意味フランクザッパの方法論をベースに、自分流に構築していった感じですね。参加メンバーは、ドミニクミラー(G)・マイクミラー(G)・マイケルランドゥ(G:ギターで一番がんばってます!)・ジョンパティトゥッチ(B)・ニールスチューベンハウス(B)・ピノパラディーノ(B)・デヴィッドサンシャス(Key)・スティーヴタヴァローニ(Sax)他・・・スペシャルゲストは、スティング(B:この頃は彼のバンドで活躍との事)・チックコリア(P)・ハーヴィーハンコック(P)、あまりにも豪華すぎるメンバーですね!!個人的にはスリップビート(って言うのかな?)が強烈で最高にのれなくてカッコいい1曲目が、痺れます・・・マイケルランドゥのなんか壊れた(笑)ギターソロが、ヴィニーのドラミングとの相乗効果でより曲の凄さを引き立てています!!因みに日本盤には、9曲目に「IF ONE WAS ONE」が収録されているので、注意してください・・・マイケルランドゥをフューチャーしたハードロック的なナンバーです。基本的には彼のコンポーザーとしての才能を聴かせてくれたわけですが、やっぱりそのドラムの卓越したテクニックの凄さを凝縮したアルバムと言って良いでしょう・・・セカンドは、私が生きてる間に出るかな(笑)?