『明日への光』がよかったので、聴いてみたんだが…。表題曲もなかなかだけど泉谷の春夏秋冬とか選曲渋杉(笑)で、発表当時15歳?凄いね!他のカバーも聴いてみたいですね。SOMEDAYとかすばらしい日々とかN.O.とかさらばシベリア鉄道とか。尾崎のI LOVE YOUは食傷気味ですので。太陽の破片とかなら可(笑)
とても安かったので購入しました。 他のサイトを見たけどここのサイトが一番安く販売してました。
米倉涼子主演のドラマ版より、小説のほうがもっと面白かったです。
マチ子と道子の書き分けが対照的でとてもよく、さらには主人公・浅井義雄の小狡さ、小心さ、図々しさ、でもちょっとだけ可哀想かな、と思わせる人物造形が実に見事だと思います。よりいっそうストーリーが真に迫ってくる感じです。
読んでいて隔世の感がありました。夫の健康維持を考えて、朝昼兼用にステーキ焼いたりトンカツ食べさせる妻って、現代ではまったくありえないですね。今なら間違いなくローカロリー食なのに。和食が栄養不足だと考えられていた頃のお話です。それに、家庭以外の場所でも女に妻と同様のことをさせる男も、それを受け入れる女も古風です。
銀座の夜の世界もいろいろ勉強できるし、本当に面白い小説です。
2度も不倫されながら、そんな夫の心を繋ぎ止めようと涙ぐましい努力を続ける妻・道子。
しかし夫・義雄は、我が身だけが可愛いエゴイスト。
ホステス・マチ子に言い寄られればラッキーとばかりに据え膳を食う。関係しても無欲な素振りのマチ子に安心し、安上がりな愛人、美味しい話とばかりに関係を続ける。
決して迷惑はかけないから子供が欲しいというマチ子の言葉に、調子にのったこの無責任な男は産ませてしまうことに、、、。
一方、小柳老人は風俗店で見初めた少女に執着し、嫌がる少女に、多額の生命保険加入を条件に子供を産ませる。
こちらも妻を侮っているからできる所業ですね。
しかし、後半、一見愚かしく、弱い立場に見えていた女性たちが、実は非常に強い意志と行動力をもって反撃に出る。それもこっぴどく!
なかなか痛快でした。
現代と比較して、女性の社会的地位も家庭内での力もずっと弱かった40年も前に、この作品が日経に連載され、当時の男性方を震撼させたなんて、想像すると楽しいですね。
私は前半のテンポが少しスローに感じたので星4つにさせて貰いました。
私も女ですから、夫や恋人の裏切りに対しては怒りを感じますが
それにしてもやっぱり女って怖いなぁと感じさせられた作品です。
子供を産む、産まないの選択にしても、誰の子供を産むのか、いつ産むのかにしても、すべては結局女の手にゆだねられてるのかなぁと思いました。
作品が書かれた時代が昭和40年代ですから、男性の考え方も女性の社会進出の度合いも違いますけど、時代背景は若干違えども女と男のやってることって同じなんだなぁと思いました。
きっと20年後に読んでも、違和感なく楽しんで読めるんだろうなと思う作品です。
テレビドラマがどこまで原作に忠実に描かれるかわかりませんが、現代風にどのように脚色されているのかも楽しみです。
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