津波を受け転覆した豪華客船ポセイドン号、そこからの脱出を図る一行の姿を描いたパニック映画の傑作。
物語の序章に流れる曲「モーニング・アフター」はアカデミー主題歌賞を受賞したと聞いたことがあります。
女性陣のファッションが70年代を実感させますが映画そのものにチャチさを感じることはないでしょう。
出演陣も若き日のジーン・ハックマン、アーネスト・ボーグ
ナインなど芸達者を揃えており人間ドラマも見応えがあります。
ディスク仕様について。片面2層。
本編映像は2Kスキャニングマスターを使用、MPEG-4 AVC
エンコード・1080P HD画質で収録。
音声は
英語DTS-HDMA 4.0chサラウンドと日本語Dolby Digitalモノラルを収録。
日本語吹替え音声はTV放送時の音源を使用、本編117分中95分をカバー(残りは
英語音声+字幕対応)。
これはDVD2枚組「コレクターズ・エディション」(以下CE)と同様。
画質は確かにDVDから質感やコントラストが向上しているが、
マスターの限界を感じさせるシーンも少なくない。
クリアな画面を期待すると、ややガッカリするかも知れない。
英語音声はDVDはステレオ収録だったが、BDはロスレス・サラウンド音声で収録。
4.0chサラウンドは劇場公開時の4トラック音声を基にしているのだろうか?
音質はDVDよりは良くなったものの、劇的な向上は感じられなかった。
同じくアーウィン・アレン製作の『タワーリング・インフェルノ』(ワーナー発売)が
英語5.1ch DTS-HDMAリミックス音声と4.0ch Dolby Digitalオリジナル音声の併録という編成だったので、
本作もそのような収録方式の方が良かったかも。
特典はCEの特典ディスクに収録されていた映像はほぼすべて収録。
ただしSD収録のため、再生プレーヤーによっては画面サイズが小さく映ってしまう
(フォックス発売のソフトはこういうパターンが多いので改善して欲しい)。
しかし、CEに収録の「ロナルド・ニーム監督による音声解説」と
「パメラ・スー・マーチン、シェリー・ウィンターズ、ステラ・スティーブンスによる音声解説」は省かれている。
実はプレーヤーのメニュー言語設定を「
英語」にすると、
英語メニューから音声解説を選択することが出来るので、
音声そのものを聴くことはできる。しかしながら日本語字幕はない。
また、CE本編ディスクの特典「脱出ルートを検証」も未収録。
本編から現在地を示した船のマップにリンクできるという特典だったのだが、
こういう特典こそピクチャー・イン・ピクチャー機能を利用して収録するなど、
ブルーレイ向きのオマケだったと思うのだが・・・?
パッケージはアウターケース(デザインは欧州各国盤と共通)を外すと、
北米盤と同様の、転覆したポセイドン号のイラストを使った
ジャケットが現れる。
個人的には中面のデザインもイマイチなので、CEリイシュー版の劇場版ポスターを踏襲したもの
(ジーン・ハックマンらが迫り来る水から逃げる絵柄)を使って欲しかった。
いまひとつ決定打に欠けるブルーレイ化といったところ。これなら廉価盤を待ってもいいかもしれない。
天地が逆さまになった豪華客船から脱出する、まさに映画「ポセイドン・アドベンチャー」の世界。 沈みゆく船、転がる死体、容赦なく奪われる命。 緊張感はハンパじゃありません。 複数の主人公に、マルチエンディング。 たった60分のプレイ時間にさまざまなドラマが詰め込まれていて、何度でも遊びたくなる名作です。 Wiiで配信されないかなぁ…。
これを映画館で見たのが中1のとき。観終わった時、席から立てないほどの感動を覚えました。TVではこの迫力は絶対に味わえませんがストーリー、登場人物の描写はすばらしいの一言です。1970年代パニック映画が続々と作られ、空は「大空港」海はこの「ポセイドン・・・」です。個人的にスティーブ・マックイーンが好きなので「タワーリング・インフェルノ」も好きですがぐっと来るものがありませんでした。数年前「デイライト」を見たときは大笑いしました。ちゃんと「ポセイドン・・・のリメイク」と書いとけと思ったほどです。
見たことのない人には是非とも見ていただきたい一本です。