活動当時は、アメリカのビートルズ的な存在だったという、フォーク・ロック・バンド【ザ・バーズ】のベスト・アルバムです。一言で云えば【最高】です。実はザ・バーズというバンドは【フォーク・ロック・バンド】というイメージと違って、いろんな音楽的挑戦をしています。ザッと並べると、フォーク・ロック、スペース・ロック、ラーガ・ロック、サイケデリック・ロック、トラッド・ロック、カントリー・ロック、ブルース・ロック、ゴスペル・ロックと、実に多彩な音楽性を持ったバンドです。この音楽性の広さが、アメリカのビートルズとも言われる原因でしょう。でも、ザ・バーズの原点として【フォーク・ロック】があるのは確かです。音楽的にも、大変聴きやすくてPOPな曲が並んでいます。興味のある方には、この一枚がオススメです。選曲・編集、ともにベストな仕上がりの、まさに究極のベスト・アルバムです。良いですよ。
1,2は1970年フィルモアイーストでのライブ、3〜7は1970年
ドイツのTV番組「ビートクラブ」のスタジオライブ映像。1,2,7は初出とのこと。この時期のメンバーにパーカッションを1人加えています。2と6は
タイトル表示が違いますが、8マイルズ ハイの別バージョンです。残念ながら両方とも「エイトマイルズハ〜イ…」のコーラスはありません。この時期のバーズのライブ盤が好きで、演奏風景も見てみたいと思い購入しました。背景はサイケデリック色で時代を感じさせます。ブルーグラス演奏時もサイケ色でちょっとウザいです。また編集もぶっきらぼうです。見所は、よく働く大きい顔のジーン・パーソンズ、カメラ目線が気になるロジャー・マッギン、以外に小奇麗なスキップ・バッティン、怪しいパーカッション ジミ・サイター。一番見たかったクラレンス・ホワイトですが、体の動き自体はないのですが、すごく集中力を感じ、「静」の存在感を感じます。ストリング・ベンダーでもアコースティックでも超人的な演奏ですが、この人の映像短か過ぎ。