他のレビュアーも「雑想ノート」を思い出したようですし、私もそうです。
「宮崎駿の雑想ノート」との違いは、まず、
・ほとんどモノクロである
・すさまじいボリューム(雑想ノートは約130ページ、こちらは約300ページ)
・でも値段は半額以下
といったことでしょうか。
(宮崎氏の方は判型が大きいので単純な比較はできませんが)
内容は、要するに速水螺旋人氏の趣味全開なコミック(主に架空軍事ネタ)です。
一話完結の話がほとんどで、一話あたり4ページです。
・字が小さい
というのも特徴。
宮崎氏の本も手書き文字が多いですが、こちらの方が小さくて字間が詰まっているのでちょっと大変。
いや、「内容が濃い」という見方をすべきなのでしょうが。
一話4ページのコミック、と言っても、すぐには読み終わりません。
・4割くらいは無電源系ゲームの話題(ボードゲーム、ゲームブック、TRPGなど)
RPGamer誌の連載などが含まれますので。
それもたいそう面白いです(私はそっちの雑誌を買っていましたので)。
・宮崎氏に比べ、より架空度が高く、より現代寄り
第二次大戦やそれ以前が主であった宮崎氏に対して、警察予備隊にひっぱり出される魔改造チハ戦車、東西冷戦時代のアフリカに派遣されるソビエト軍事顧問(ウラル出身の純朴おさげっ娘)、東南アジア某国からはるばるイラクに赴く軍用オート三輪(元々は日本製)など、比較的最近の時代が多いです。
(いや、明治維新とかオスマントルコも出てきますが)
「草原連盟」「諸島王国」「西方共和制」といった完全な架空世界の架空国家が舞台になる作品もちらほら。(宮崎氏なら「悪役一号」の話みたいな)
ともあれ、速水氏のファンなら絶対に買い。
速水氏を知らなくても、この紹介で「面白そうかも?」と思った方も買いです。想像通り……かそれ以上の質だと思います。
発売日に買って、週末に読了。連載時から熱心に読んでいたので既知の内容も多かったが、それでも楽しめた。
とはいうものの、元々Webサイト上の記事であるだけに書籍としてはと少々読みづらいことは確か(もともと大量のスクリーンショットといっしょに読むことが前提になっているのだし)。段落の区切りなども書籍としては不自然で読みにくいところも多々ある。
正直1800円出して買うべきものなのかはちょっと良くわからない。氏の連載のファンならばマストアイテムだとは思うが、別にAARを読みたいだけならばサイトを見ればいいし。
買う場合はウェブサイトの記事の再録だというところに注意してください。
TRPGやボードゲームといった界隈で名の知られた著者のイラスト集。
あくまでもイラスト集なので、テキスト密度の高い「馬車馬戦記」と比べると、割とサッパリとした雰囲気。
微妙に使い勝手が悪くて、始終油漏れに整備兵が頭を抱えていそうな機械(きっと複雑な官僚組織が紆余曲折の果てに現場に押し付けたに違いない)や、古きよき時代の共産圏テイスト(キリル文字がこれだけ書かれた日本のイラスト集って他にないんじゃないか?)、様々な異種族が当たり前にいる酒場(猥雑でエネルギッシュで油断ならない、ろくでなし共ばかり)等々、いつもの螺旋人節全開です。
ワンカットで架空の生活や文化がうかがえるイラストは、著者の知識の広さの産物でしょう。
最近の小綺麗にまとまったファンタジーやSFに物足りなさを感じる方、異種族好きの方にオススメします。
すでにベテランの迷宮住人の方には物足りないかもしれないが
はじめたばかりや、これから始める人には買いの一品。
全体の雰囲気がつかみやすく、付属のマンガを読むと
とたんに迷宮住人になりたくなるかも♪
イラストを見てるだけでも楽しいので
迷宮キングダムが好きならオススメの一品です♪
サタスペのリプレイ。以前にR&Rに掲載された3本に加え、新作書下ろしが1本付いたお得なセット。
サタスペといえばダイスから巻き起こる思いもよらないイベントの数々。
チョットよさげな話があっというまに「ないわー」なオチに。
そんなこのゲームのふんいきを味わえるのではないでしょうか。
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