自分の彼女が「Gガール」と呼ばれるスーパーウーマンだった!という悲劇の主人公を描いた、ドタバタラブ・コメディです。
ルーク・ウィルソンが駄目男っぷりをいい感じに出していて、見ていて可哀想になってしまいます(笑)。 ルーク・ウィルソンの顔がまた物悲しいんですよね・・・コレが。
ユマ・サーマン演じる、Gガールことジェニーは見た目は、はっきり言ってダサい女性。 (映画の中ではセクシー設定ですが、どう見てもダサい・・・) そんな女性をあの有名なGガールと知らずに、ルーク・ウィルソン演じるマットはデートに誘います。 しかし、彼女はヒステリックで、かなりのヤキモチ妬き・・・それだけじゃなく、超人的なパワーを持った スーパーガールなので、さぁ大変・・・。そんなジェニーに愛想をつかしたマットは別れ話を切り出すのですが・・・。
映画の最初と最後が「下ネタ」という辺りに笑いました。今まで色んな映画の色んなベットシーンを見ましたが、 あそこまでベットシーンで笑ったのは今までに無いでしょう(笑)。また、Gガールのジェニーがかなりのエロ女(笑)。 超人ハルク並のパワーを持ったエロ女は笑えますよ。
ラストはある程度予想していたんですが、見事に裏切られました(笑)。 「ええ〜!?そんなんアリ??」的な終わり方ですが、まぁハッピーエンドで良しということで(笑)。 映画の中で終始、下ネタが入りますがそれほど嫌な感じはありません。 ベットシーンは笑えますよ(笑)。
自分がこんな彼女と付き合う事になってしまったら・・・ゾッとします・・・。
第二次世界大戦前夜、黒シャツ党の軍靴が響くイタリアの保養地コモ湖畔のリゾートホテルで出会った独身熟年男女の恋愛模様を描く。 時代背景などの状況設定は、ベニスを舞台にした名作「旅情」や「ムッソリーニとお茶を」なども想起させる。
時に諍いをしながらもお互い大人の包容力で「講和」を重ね愛を育てていく二人、ミス・ベントリー(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)には、若くイケメンなイタリア男性(ヴィットリオ・ガスマン.jr)が、ウィルショー少佐(エドワード・フォックス)には若く美しいアメリカ人メイド(ユマ・サーマン)が絡み、虚々実々の恋の駆け引きが繰り広げられる。 コモ湖畔周辺の美しい風景描写も見所の一つ。
ヴァネッサ・レッドグレーヴの内面性豊かで抑制の効いた演技が好感、一見スタイリッシュだが実は頑固で不器用な元軍人実業家をエドワード・フォックスが巧演、アリダ・バリがホテルの女性支配人としてゲスト出演し存在感を見せている。 しっとりと上質な大人の映画、90分少々の時間もほどよい。 果たして恋の結末は、、、。
原作はビクトル・ユーゴの長編小説だが、私が子供の頃読んだのは短縮版の「ああ無情」。それでもこの映画よりは内容は多かった気がする。それと細かなところが小説とは微妙に違っていた。例えばジャン・バルジャンが一夜の宿を求めた司教の銀の食器を盗むところとか。
むろん、ジャン・バルジャン役のリーアム・ニーソンや彼を執拗に追い詰めるジャベール警部役のジェフリー・ラッシュの演技はすばらしい。しかし、20年以上の年月を経ているのに、全然年とらないね。
フォンテーヌ、コゼットもよし。難を言えば、マリウス役のハンス・マセソンがあまりにもガキに見えるところか。
正直言って、大河小説の映画化は難しいと思う。原作に忠実にやれば時間がいくらあっても足りないし、ある部分だけ切り取れば確かに深みは増すが、この作品のようにジャン・バルジャンの生涯を描いたものは、その手は使えない。
最近、映画は原則2時間程度におさめることになっているらしい。観客が飽きるからだ。ただ、本作のように内容が膨大なものは例外と認めたら。あの「タイタニック」ですら3時間以上とっているではないか(好きなひとごめんね)。
このキャストと演出でよいからせめて3時間あれば、ある重要人物の死も含めてもう少し詳しく描けたのにと思う。
本当に惜しい。
この映画を観た時の衝撃は忘れられない。エンドタイトルが流れ始めたときのなんともいえない切なさ(終わってほしくない、ずっとこの世界の中に浸っていたい、という気持ち)を記憶している。 その後1ヶ月ぐらいは、頭の中は”パルプ・フィクション”1色であった。”レザボア”を観たときは、新人監督の第1作としては素晴らしい出来で、まあこれ以上のものは期待できないだろう、と思っていたのだが、”パルプ”はその予想をはるかに上回る、まさに映画の宣伝コピーであった”20世紀にとどめをさす”これまでに出会ったことのない斬新な作品であった。僕の30数年の映画人生においても、ベスト3に入ることは間違いない作品である。
本作は他のレビュアーやメディアの批評が指摘しているように、フェリーニ監督の「道」の本歌取りであることは間違いない。破滅的で自己の感情を表に出すのが苦手だが、腕前は世界で2番目(1番はジャンゴ・ラインハルト)の天才ギタリストである主人公エメット(ショーン・ペン)が薄幸の女性ハッティ(サマンサ・モートン)を拾い、捨て、最後にハッティを求めた時には手遅れであったという哀感あふれる物語。しかし、ストーリーの骨格は「道」を思わせてもウディ流の味付けがしっかりしてある。まず、ジャズ。ジャンゴや現代のミュージシャン演奏の30年代ジャズがふんだんに使われる。ミュージシャンを主人公にしているので、ステージやジャム・セッション等演奏場面が豊富だ。演奏は一流だが音楽第一の主人公の生き方といい、ロバート・デ・ニーロのニューヨーク・ニューヨークを連想させる部分がある。この30年代ジャズの多用が映画に心地よいリズムをもたらす。さらに、ハッティも自身の幸せを見つける等、ウディらしい優しさが救いになる。エメットが三日月に乗ってステージに現れる際のドタバタ等、コメディの要素もあるが、若干不発気味。それよりも撮影と俳優の演技の素晴らしさに注目すべきだ。長回し場面のカメラの移動は流麗。ハッティがエメットのギターに初めて聞き惚れる瞬間の表情の変化、ラスト近くのエメットとハッティの語らいと別れ、そしてハッティと一緒になれない現実に直面して初めて感情を爆発させ泣き崩れるエメット。ウディの映画でも屈指の名場面だ。ユマ・サーマンの妖艶さもいいが本作は難しい役で感情を巧みに表現したサマンサ・モートンのいじましさが一番心に残る。以上、完璧ではなくても、総合評価は星5つだ。ウディやジャズ研究家ナット・ヘントフが自身の役で登場し、このほら話を大真面目に語るのも要マーク。最後に、そろそろ廉価での再発を期待する。
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