麻早さんのデビュー曲「ひとりぼっちの部屋」の冒頭で歌われる、あの印象的なメロディーラインには、私が学生だった頃にずっと耳から離れなかった思い出があります。それだけ彼女の持つ美しい歌声、特に高音域でのビブラートでは決して他の人には持ち得ない特色がありました。
麻早さんはポプコンでの最優秀歌唱賞受賞をきっかけとして、主に70年代前半〜後半に活躍してきたシンガーですが、これは彼女の発表してきた主なナンバーが収められているベストアルバムです。この「ひとりぼっちの部屋」が彼女の代表曲となるでしょうが、他にも、自らのコンサートのラストを飾ってきたという「想い出が多すぎて」やバラード「コーラが少し」、ポップ感覚の「シーハイル」など今でも思わず口ずさみたくなるような曲目が少なくありません。あと注目したいのが、古風な歌詞で綴られている「いもうと」。ここではなんと、今は亡き羽田健太郎サンが当時でも珍しい足こぎオルガンで伴奏しているのです。
彼女の良いところは持ち前の明るい歌声のとおり、その歌が決して暗くならないことでしょう。ある意味、彼女はフォーク全盛時でユーミンが活躍し始める直前だった当時のJ−POPシーンを飾った貴重なシンガーソングライターだったかもしれませんね。このアルバムでは、改めて彼女の軌跡を振り返ってみてはいかがでしょうか。
楽曲著作権を多数所有するヤマハが許可してこそ完成した、名曲目白押しのオムニバスアルバム。現代でも聴きつがれている「大都会」や、結婚式ご用達の「あなた」など、現代音楽を一蹴してしまう曲もあれば、「こんなのがレコードになったの?」と、つい首を傾げてしまうマニアックな曲まで収録されている。このアルバムの最大の焦点は、八神純子の「雨の日のひとりごと」がEPバージョンで収録されていることだ。彼女のファーストアルバムの1曲目に同タイトルの曲が収録されているが、あれはこのアルバムに収録されているものに改良を加えた曲。八神純子の実質的デビュー曲を聴ける数少ないアルバムとして、是非とも購入しておきたい。
昔人間ですので、この音楽はとてもいいです。
皆さんに一度は聞いていただきたい一品。
青春時代を思い出して購入しました。とても懐かしく過去の記憶がよみがえりました。
この秋、私はリンゴの収穫の手伝いをしていた。作業をしている間、畑にはずっと AM
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