何となく手にした初めての作家さんでしたが、解説を読んだら、中身が気になり、パラパラみたら、おもしろそうだったので購入しました。 なんといいますか、登場する女性が思うこと、感じること、やっちゃうこと、それら全てが断片的にですが「そうそう!」「あるなぁ、こういうの」と納得してしまう。 余り人目にさらしたくない感情もあるのですが、自分自身に、同僚に、女友達に・・・と登場人物達の色々が見え隠れします。 ちょっと嫌味?ずるい?恐くもなりますが、小気味良かったです。 それに、さらっと読めます。
ピュアフルアンソロジーシリーズを装画担当の早川司寿乃さん目当てで買っています。
早川さんは主に書籍やCDの装丁をされることの多いイラストレーターですが、いくつかのオリジナル創作もあります。
今から20年以上も前に早川さんのイラストを初めて見たとき、あまりの心地よさにとりこになってしまいました。
懐かしい風景を、非現実的な構図に組みなおし、シンプルな線とやさしい彩色で夢の中の風景のように再構築される独特のもので、一時期結構人気を博されていました。
このように過去形にしてしまうのは失礼なのですが、最近では装画以外ではなかなかお目にかかれなくなっていて、さびしい思いをしております。
かつてはコミックファンタジー誌で独特の詩情あふれる創作もされていて、林静一の再来かとばかりに期待していたのですが・・・
本アンソロジーシリーズでも、大変個性的で美しい表紙をいくつも担当されています。
そして、この本ではいよいよ創作も掲載されました。
実のところ、かつてコミックファンタジーに掲載されたものの加筆版なので少し残念ではあるのですが、編者の目の付け所に拍手を送りたいと思います。
高校生、凪が活躍するシリーズ第1作目『カカオ80%の夏』を読んで、永井するみさんのファンになりました♪まさか続編が出るとは思ってなかったので、嬉しい限りです(^^) 今回もとっても楽しく読みました!読み終えるのが勿体無かった、、。凪のクールだけど女の子らしい一面が垣間見える性格が好きです。謎解きはもちろん、マスターと凪がどうなるのか今後の展開も非常楽しみです☆早くも次回作が待ち遠しいなぁ♪
永井するみさんというと、
美容やファッション業界など女性にとって興味深い世界をテーマに描いてくれる
作家というイメージでしたが、今回は「競馬場」。
まずはここにう〜ん・・・つまずいてしまいました。
一話目と二話目は香港で出会った別々の男女を描いているのですが、
どちらもそれぞれすごく中途半端な終わり方をする。
しかし、三話目でその二組がなんとなくリンクし、結末に向かうといった構成・・・。
タイトルそのまま、七夕的な「年に一度しか会えない男女」の話なんだけど、
情熱的なモノが文章から伝わってこず、恋愛ものにしては淡白で盛り上がりがない。
七夕のようなロマンティックも感じられず、
いまいち世界観にこめり込めない、引き込まれないお話でした。
恋愛小説を読みたい人にはおすすめしません。
出版社に勤めるOLの多恵と、平凡な主婦乃々香、どこにこの2人の接点があるのかなかなかわかりませんでした。最初は展開が遅くイライラしたのですが、途中から2人の心理描写がおもしろくてとまらなくなりました。主婦ってストレスが強いのかな?決して気が強いわけでもない主婦の内面にうづまくもの。嫉妬や日々のちょっとしたことへの怒り、言葉ではあらわせない心の中、こわくもあり、なるほどそうかもしれないと納得できる部分もありました。
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