デビューから3年間の5作。すべて名盤。しかもボートラ付き。1枚目は、まだGrace Slickもいなくて、Takes offというよりは若干フライト・シミュレーション?みたいだけど、2・3作目は当時の飛ぶ鳥を落とす勢い(エアプレインだけに)そのままの傑作。それに何と言っても5作目。ロックの聖地、Fillmore Westの金看板だった彼らのご当地ライブ。悪かろうはずがない。何種類か出てるJAのライブ中でも最高傑作というだけでなく、数多あるロックのライブアルバム中でもThe Best!!!この次のVolunteersも超が付く名盤ですのでお忘れなく。
ジェファーソン・エアプレイン〜ジェファーソン・スターシップときて、第三期スターシップの活動期間分(約5年間)のBEST盤。
3枚のオリジナル・アルバムから5〜8曲ずつ入っています。たくさんBEST版がありますが、これは曲数も多くお得感はあり。他のBEST盤はスターシップになる以前のジェファーソン時代の作品もあるので、スターシップだけに絞るとこれが曲数では一番かと。
ジャケットは、「フープラ」のライナーの写し。メンバーの皆さんがたは、当時でも結構なお年です。それも気にすることなく、こんなお茶目なポージングをよくぞ残して下さいました(脱帽)。
しかし、グループの紅一点だったグレースが残念なことに途中で脱退したので、彼女の歌声は半分ほどで終わっています。二枚看板であるミッキーとの掛け合いの歌声が、途中でなくなったのはイタかった!。
シングルカットされた中でも「TOMMOROW DOSEN'T MATTER TONIGNT」がイイですね。「SERA」のほうが売れましたが、イントロのエレクトリック・ドラムがカッコいい。「IT'S NOT OVER」などはキーボードのキラキラした高音が魅力。全米NO1ヒットもちゃんとあります。(「SERA」以外にも「愛はとまらない」「シスコはロック・シティ」が)
後半になると、ミッキーの声を生かしたロック調に変わり、メリハリのあるナンバー揃いで、初心者のかたにもイケるでしょう。何年もお聴きになっているかたには、言わずもがなでしょうが(これはどちらかというと初心者向けに書いています。悪しからず)。
惜しむらくは、このころのDVDが出てくればな〜。特に「SERA」や「愛はとまらない」のプロモビデオは名作なので。ぜひ販売元さんお願いしますm(−−)m。
僕たちの洋楽ヒットDELUXE(2枚組)が今は出ているので比較してから購入した方が無難でしょう。
女性ロックボーカリスト時代の黎明を告げる記念すべきロックチューンSomebody to Loveと、ドラッグ体験に不思議の国のアリスを絡めた歌詞で知られるWhite Rabbitの収録作として一般的には語られる事が多いようだが、意外にも彼女のリードはこの2曲だけで他はコーラス、しかも全て低音担当なのが特徴である。男性陣とスリックのボーカルが絡む曲が7曲(tr.1-4,6-8)、これらの歌声の混じり具合が実は肝で、聴き込んでいくとわかるこのアルバム最大の魅力かと思う。
ボ・ディドリー調のリズムに乗りながらスリックがオブリガート的な伴唱を決めるShe Has Funny Carsや、ビーチボーイズの完璧な調和とは異次元にあるフリーキーな掛け合いが絶妙のMy Best Friendが典型。繊細な男性リードボーカルの下側から低く温もりのある「女性」が包み込むTodayのような曲があるかと思えば、背後から凄みの効いた「おんなの声」がうねうねと絡みゾクゾクさせられるD.C.B.A.-25のような曲もあって、男女混声ロックボーカルの醍醐味が十二分に楽しめる。60年代Summer of Loveの香りも高いこのアルバム、一押しです。
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